【店長プロデュース(?)】サッカーカレンダー 『名将列伝』

*2011-11-17更新 (アーカイブ記事)




ただ今カレンダー商戦真っ只中。



今年も何のカレンダーを買うか悩んじゃいますよね~。



じゃあ「我々サッカー業界はどうなのよ!?」って話ですよ。今日は。



毎年、内田出しとけばいいって話じゃないでしょうに。




何か、こう ビビッ!と来るやつがないんだよね~・・・・




STAFF『じゃ、店長のビビッとくるサッカーカレンダーってどういうのよ?』




(゚∇゚ ;) エッ・・・!?




STAFF 『あれ?もしかして"また"口だけですか~?』




ぐぬぬ・・・・(;´瓜`)





じゃあ、作ってやろうじゃないの!




って訳で今日は店長が


"通な"サッカーファン、もしくは本ブログの変態読者なら2012年はコレだろ!


と胸を張って言い切れるオリジナルカレンダーを作ってみました。





【2012年カレンダー 『名将列伝』】(発売未定)






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まあ、まずは無難にね・・・。







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そう来たら次はこの人しかいないしね。













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この三部作はこの人までこないと完結しないでしょう(笑)











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来年もこのチームからは目が離せませんね! (クロップ 【ドルトムント】)
















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(ハインケス 【バイエルン】) かつてないぐらい面白いバイエルン。来年はCL決勝をホームで迎えてるかも…!?

















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(マッツァーリ 【ナポリ】) 来年も異端の3-4-2-1で欧州に旋風を巻き起こして欲しいなぁ。




















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(ビエルサ 【Aビルバオ】) ま~当然この人は外せませんわな(笑)
















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(ピューリッツ 【ストーク】) この人のブレないサッカーとあの好成績は2011年の外せないトピックでしょ。



















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(ペペ・メル 【ベティス】)個人的には今一番の注目株。小説を出版しちゃったりと何かと面白い人。





















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(パシエンシア 【スポルティング・リスボン】) 今年はブラガを率いてEL決勝に進出するなど躍進中。

















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来年も我々にとっての「希望」であり続けますように・・・。





















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こんなオチでゴメン みんな・・・・

 ○| ̄|_


(でもお約束かなって・・・・(滝汗))




まあ、でも”日本が誇る未来の名将"と"その嫁"って事で事で勘弁してくれ!



ちなみに来年の12月に向けた壮大な「結婚フラグ」だからヨロシク!!










STAFF 『後半の人選 渋すぎだろ』




ウッ・・・・!!





でも日本に一つぐらいこんなカレンダーあったら面白くないですか?


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『目には目を バルサにはバルサを』 【Aビルバオ×FCバルセロナ】

*2011-11-12更新 (アーカイブ記事)






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<クラシコ以上(?)の注目の一戦>

さて、今日は個人的にクラシコと同じか、もしかするとそれ以上に期待していた一戦

「Aビルバオ×FCバルセロナ」のマッチレビューをお贈りしたいと思います。



いや・・・


敢えて今一度言い直そう。




これは「アスレティック・ビエルサ×FCバルセロナ」の試合であると!!



今季もリーガにおけるバルサ戦はもはや「消化試合」の様相を呈しており、
多くのチームがただの「バルサの引き立て役」に甘んじる中、
最後の希望はビエルサに託されたと言っていい。



そして試合後、敵将グアルディオラをして「今季ベストゲーム」とまで言わしめたこの一戦は
期待に違わぬ好ゲームあっただけでなく、

近代サッカーをまた一つ別の次元へと押し上げた金字塔とも言うべき試合であった。



*余談ではあるが、このビエルサとグアルディオラには面白い逸話が残っている。


グアルディオラがバルサのトップチームを率いて監督になるにあたり、
ビエルサのサッカー観を学ぶ為、わざわざアルゼンチンまで出向いて行き、
その場でサッカー談義を11時間ぶっ続けでやっていたらしい。(笑)


(この対談、書籍化してくれたら3冊買うわ。www)



<「現代サッカー」を破壊するバルサのメカニズム>


試合のマッチレビューに入る前に、
現在のバルセロナの強さの源となっているメカニズムを今一度おさらいしておこう。


まさに今、バルサが史上稀に見る強さを誇っているのは
彼らが仕掛けるサッカーが「現代サッカーの盲点」を突き、
それを破壊する為に築き上げられたチームだからである。


具体的な例を挙げるならば
例えば「チャレンジ&カバー」という絶対的な守備のセオリーを
彼らは「食いつきパス」で逆手に取る


バルサと対戦するチームのDFは「食い付かせ役」に「チャレンジ」した味方を
「カバー」する為にカバーリング役のDFを1枚充てる。


その事で浮いた選手、空いたスペースにバルサは3人目となる「受け手」を狙って送り込むのだ。



更に彼らは「ニセCF」「0.5トップ」と呼ばれる中盤に降りてくるCFを使って
「DFライン」という概念を脆弱なものにしてしまう。


3トップの両ウイングだけを前線に残し、CFが降りてくる事でバルサは中盤で数的優位を確保。


CBは「マークする相手がいない」という放置プレーにおかれるのだが
両ウイングが前残りになっている為、「DFライン」をその高さに合わせて設定せざるを得ない。



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CB2枚が「浮いている」という事は必然的にピッチのどこかで

今度は枚数が「足りていない」エリアが出来る事を意味し、

バルサは必ずそこを起点にポゼッションを展開してしまう。



昨季、CL決勝でこの現代サッカーのセオリーを極限まで磨き上げたチーム、
マンチェスターUを完膚無きまでに叩きのめしたあの一戦はユナイテッドの敗北というよりは、

もはや「現代サッカーの敗北」であり、その限界を示した試合とも言えよう。


このバルサのサッカーに対し、現代サッカーはいまだに有効な「対抗策」を見つけ出せていない。


ただ、対抗とまではいかないが「抵抗策」なら無い訳でもないのだが。

それがモウリーニョを筆頭とする極限まで「受け」を洗練させたサッカーだ。


彼らはバルサのパス回しに対し、一切「食いつかない」事で抵抗を見せる。

バルサが行うDFラインのパス回しは一切放置。
その代わり自陣のバイタルエリアは決して空け渡さないという構えだ。
(3センターの採用もその一環)


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つまりフィールドの7割はバルサにくれてやるが、残りの3割は絶対に死守するという理屈である。



しかしこの策には難点もある。


まずは「ファウルトラブル」だ。


「受け」一辺倒な姿勢と「止める(潰す)エリア」が自陣バイタルという
危険と隣り合わせの地域である事から、どうしても無理に止めに行くシーンが頻出してしまう。


もう一点が「得点機の喪失」


ボールを奪うのが常に自陣の深いエリアとなれば、当然目指すべきバルサのゴールはいつも遠い。


その上、守備に多くの人員を割いている事もあり、
得点を挙げるには「長距離の少人数カウンター」という極めて困難なミッションをクリアせねばならない。


Cロナウドのような選手を抱えているチームならいざ知らず、
普通のチームであればこれはもう始めから「0-0狙い」になってしまう。


更に攻撃にかかる際に走る距離が長い事から「体力の限界」という問題も出てくる。



ただ・・・現実的に考えれば今のところこの「抵抗策」が精一杯というのも仕方の無いぐらい

バルサはアンタッチャブルな存在になってしまっている。


・・・もし、この現状を踏まえた上で真っ向から反論する男がいるとしたら、
世界中を探してもこの男を置いて他にないだろう。


ビエルサ

『・・・違う。バルサに対し 7割を明け渡し、3割を死守するやり方ではジリ貧だ。

彼らに勝ちたければ我々が7割を支配し、
バルサからボールを取り上げてしまうより他はない』





いやぁ・・・思えば10年と少し前、アルゼンチン五輪代表の3-4-3を見て以来、
「俺はこの男に一生付いて行く・・!!」と決めた店長の目に狂いは無かったようです。



僕にとってビエルサとは


"もし自分が監督になったらこんなサッカーをしたい"



”もし自分がこの試合で指揮をとるならこうする!”


そんな妄想を常にピッチで具現化してくれる存在なのです。
(やっぱ「変態」同士・・・気が合うよね?)



何とビエルサはこの試合でバルサを相手にポゼッションサッカーを展開してやろうと言うのです・・・!!

皆わかっちゃいたが、かつて誰も実行に移さなかった(移せなかった)そのプラン!!


では、具体的に「バルサからボールを取り上げる」為のプランとは何か・・・?



今年6月にUPした記事の最後の一文を今一度ご確認下さい。


>>最後に来季以降、このバルサへの対抗策として出現するであろう新たなトレンドを

>>店長の妄想を加味して、ここで一発ぶち挙げてみたいと思う(笑)


>>それは、もはや時代遅れの遺産と言われた

>>「マンツーマンディフェンス」と「3バック」の復権だ。


>>バルサがゾーンディフェンスの継ぎ目、隙間を付いてくるのなら

>>それに対抗するにはマンツーマンディフェンスしかない。




ビエルサが「バルサからボールを取り上げる」為に用意したプラン、



それは・・・



オールコートマンツーマンディフェンスでした。


(シンクロ率400%超え キターーー!!www)




<無意味なフォーメーション>


前置きが長くなりましたが(^^;、ここからマッチレビューに入っていきましょう。

下記が両チームのスターティングオーダーです。


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ただ、この試合ほどフォーメーション図が無意味なゲームもないでしょうね。


何故ならビルバオの陣形はつまりバルサの陣形の写し絵になるし、
バルサもビルバオのマークのズレを狙うべく
目まぐるしいポジションチェンジでこれに対抗してきたからです。


もはやキックオフから両チームにとって基本陣形などあって無いに等しい試合に。


ではビルバオの4-1-4-1で実際にバルサを抑えるとピッチではどういう事が起こるのか?を見てみましょう。


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いや~実に見事なオールコートマンツーマンですね。


ただシステム上、1トップとなるジョレンテだけはバルサの2CBに対し、数的不利に陥ってしまいます。

(赤丸で囲んだCB1枚だけが構造上余る形に)


これでもビルバオのマンツーマン守備は充分成功しているとも言えるのですが、
相手は並のチームではなくバルサです。

バルサはこのCB2枚の数的優位からボールを繋いで崩せてしまう世界でも稀有なチームと言えるでしょう。


では実際の試合からこの「ビルバオのマンツーマン守備」と

それをかいくぐる「バルサのつなぎ」の対決を見ていきましょう。


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局面はピケとマスケラーノのビルドアップに対し、数的不利に陥っているジョレンテをフォローする為に
アウベスのマーカーが一度アウベスを捨ててマスケラーノにプレスをかけるところ。


これで最終ラインの攻防も「2対2」の数的同数に。



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マスケラーノからすればフリーになったアウベスに出したいのは山々なのだが、
ビルバオの前プレがこのパスコースを切りながら巧みに寄せてくる為、それは無理な話。


これを見たシャビが降りてきてCBのパス回しのヘルプに入り、

一度シャビを経由してからアウベスへの展開を図る。



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シャビにもマンツーマンでマーカーは寄せていたが

シャビは寄せる間を与えず、このパスをダイレクトでアウベスへ展開。


ビルバオの「マンツーマン」と「前プレ」を見事にかわしたバルサのつなぎである。



これをベンチで見たビエルサ。
すかさず修正プランをピッチの選手に指示。


普通の監督であれば、前から行ってもかわされるのだから
ここは一旦「受けろ」という指示を出す局面だが、ビエルサの辞書に「後退」の文字は無い。



ビエルサ
『だったらバルサの4バックにウチは4トップで付けや…!!』





・・・・マジっすか。ビエルサたんwww



貴方は見た事がありますか・・・?



サッカーの試合で4バックに4トップがマークに付いている異常な光景を。



・・・でも世界にはあるんです。

少なくとも今、バスクの地にはね・・・。(ゴクリ)




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本当にやりおったwwww

(この瞬間、『世界のサッカー珍風景』に登録されました)



バルサはDFラインからボールを繋いでその日のリズムを作っていくチームです。

(このブログでも何度も述べている「調律」ですね)


ビエルサ『調律・・・?させねえよ?』



いや~最高だわ。ビエルサたん。www



そうなんですよ。


バルサの試合を毎試合分析していくと、
まず序盤に「調律」をさせたらダメなんです。やっぱり。


「引いて受ける」プランだと容易にバルサに調律を許してしまう為、
どうしてもジリ貧になっていくんですよね。
(調律を済ませたバルサ相手に90分は持ちこたえられないという結論は既に出ています)


ず~っと思っていた店長の願望をここまで見事な形で具現化してくれるとは…。


(でも普通、プロの公式戦でなかなか出来ませんよ?ww 
これで中盤から後ろはもう6人で守るしか無い訳ですからね)



「現代サッカーのセオリー」は一体どこへ行ってしまったのか?


試合はここからカオスな状況を深めていきますが、特に凄かったのはバルサのゴールキックのシーン。


現在のバルサはゴールキックですら大きく蹴る事なく
CBにつないでそこからビルドアップを始めるスタイルなのはご存知の通り。


しかしCBにはビルバオのマンマークが付いています。


となればバルサは先程ビルバオのプレスをいなしたのと同じ原理でシャビらのMFとSBがフォローに降りてきます。

すると当然、彼らのマーカーも引き連れてくる訳で
Vバルデスの周りには敵味方の選手がワラワラと入り乱れた密集が出来上がります。


何だ?このゴールキックはwww



一見、「じゃあもう普通に大きく蹴っちまえばいいじゃないの」とも思えますが、
それでもバルサは意地でつないでくるから面白い。


ここからの試合はもう「バルサのつなぐ意地」と「ビルバオのつながせない意地」という意地の張り合いに。


そんな展開で生まれたビルバオの先制点は「ビエルサの4トップ・マンツー」が活きた得点だった。


Vバルデスからのキックはマンツーマンで抑えられているマスケラーノとピケを越え、SBのアウベスへ。


しかしこのパスもビルバオは狙っていた。


GKからのパスを前プレでカットし、

ショートカウンターからバルサゴールに叩き込んだチームがかつてあっただろうか・・・?


ビエルサ、してやったりの先制点。



<目には目を バルサにはバルサを>


又、攻撃でもビエルサはバルサに対し、一歩も引かない構えを見せる。


逃げのロングボールはピケ、マスケラーノの餌食になるだけなのを熟知しており、
バルサ相手にも自陣からパスをつないでのポゼッションによる崩しを試みる。


守備は「前プレ」 攻撃は「ポゼッション」



そう・・・これは、まるでバルサである。



そう思ってよくよくスターティングオーダーを見てみると
ビルバオのCBに本来はボランチのハビ・マルティネスが一列下がって入ってるんですよね。


もちろんコレはバルサの「CBマスケラーノ」と同じ最終ラインからのビルドアップを目的とした配置です。



・・・ただし!!


これは決してビエルサが考え付いた「バルサ化」ではなく、そもそも順番が逆です。


マスケラーノと言えばブレイクを果たした2000年の五輪代表で
その指揮を執っていたのがこのビエルサなんですよね。


なので、先程紹介した「グアルディオラとビエルサのサッカー談義」の中で
グアルディオラがこの「ボランチをDFラインに下げてのポゼッション強化」について
ビエルサにその可能性で太鼓判を押されていたであろう事は想像に容易いですし、
何より「守備ではなく攻撃の為のDF配置」という考え方はビエルサの基本理念の一つでもあります。



話が横道に逸れましたが、
とにかくビエルサの狙いは「バルサにはバルサをぶつけてやるのが一番!」という発想です。



Q.しかし、貴方が指揮しているチームはRマドリーでもなければマンチェスターUでもないですよ?


・・・YES。


Q.むしろ相手は世界選抜中の世界選抜で、こちらは時代錯誤のバスク選抜なのに?


・・・オフコース。



Q.これは無謀な賭けでは?


ビエルサ(&店長)『だからワクワクするんだろう…?(ニヤリ)』



事実、ビルバオはDFラインから見事なつなぎを見せていた。

開幕当初、ロングボールスタイルが染み付いたチームが見せていた拙いパス回しがまるで嘘のように。

(開幕3ケ月でここまで持ってくるとはやはりビエルサは只者ではない)


いくらオールコートマンツーでボールを奪おうとも
それを苦し紛れのパスで直ちにボールを回収させてくれたら
バルサももっとやり易かったろうに、
ビルバオは奪ったボールも簡単には渡さないものだから厄介だ。


いつもであれば相手チームが一方的に疲労していくのを
涼しい顔で蹂躙していくバルサが完全な根競べをさせられている。



<マンツーマン時々ゾーン>


しかし、それでもなおバルサはやはりバルサだ。


そもそも全ての選手が1対1という状況になるマンツーマンにおいても

元々バルサは圧倒的優位の立場にいる。

(個々の選手で上をいくのだからそれも当然なのだが)


DFラインのビルドアップには苦しんでいたが
ひとたびシャビ、メッシ、イニエスタらにボールが渡ると
彼らは1枚のマークなど何事も無かったようにプレーを進めてしまうからだ。



そこでビエルサのもう一押しだ。


オールコートでマンツーマンを実施しながらも
バルサの前線にボールが渡ってしまったら、
ビルバオの前線の選手は一旦マークを捨ててプレスバックし、直ちに数的優位を作るべし。


何とマンツーマンをやりつつ、
局面局面でゾーンディフェンスの利点までをも総動員させてバルサを止めにかかったのだ。


もちろん、ビルバオの体力面での負担は相当なものだろう。


これがもしレアル、インテルといった超一流どころの選手を揃えたチームであれば

通らなかったであろうビエルサの無茶振りも
スペインの片田舎でこれからのステップアップを目論むギラギラした若者の集団にはむしろピッタリではないか。


ここから試合は「バルサのテクニック」対「ビルバオのハードワーク」という形で進み、
一瞬の隙をついたバルサが同点に追いつくも一進一退の攻防が続く。



<DFラインを放棄>


バルサはビルバオのハードワークを剥がす為に
得意の「降りてくるCF」・・・通称「0.5トップシステム」を発動。


ビルバオのDFを放置プレーにさせて中盤で数的優位を作ろうという狙いだ。


ちなみにこの日、CFの位置に入ったのはメッシではなくセスク。

昨季までメッシしか適任者がいなかった「降りてくるCF」に
今季はセスクという新たなバージョンが加わった事でグアルディオラの選択肢は格段に増しました。


だが、ビエルサは一歩も引かない。


ビエルサ
『離すな!!どこまでも付いていけ!!
DFラインなど手前で潰せば無用の長物なんだぞ!!』



何とビエルサは現代サッカーの絶対的なセオリーである「DFライン」という概念すら捨てて

バルサの「0.5トップシステム」を潰しにかかってきたのです。


結果、ピッチでどういう現象が起きたかを見ていきましょう。


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降りてくるCFセスクに対し、ビルバオは左半分のエリアでDFラインを放棄。


バルサの選手がいないのであれば、スペースはただのスペースでしかない。

要は空けても使わせなければいいという割り切った考え方だが、

もはや現代サッカーを完全に超越した守備とも言える。


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面白いのはこの守備が現代サッカーを一回りして
過去「ラインDF」「ゾーン守備」という概念が無かった時代の守備方法にむしろ近くなってきているという事だ。

(「温故知新」)



しかもこれ、サイドだけでなく時には中央のCBだってやっちゃいます。




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DFラインの真ん中がポッカリ空いとるwww


これも手前の3つの○で囲んだマンツーマンのところで潰してしまえば問題無いという
まさに「肉を切らせて骨を断つ」発想のディフェンス。




<ビルバオのメッシ>



ビルバオが守備一辺倒になれば、簡単に崩壊していたであろう試合を
攻撃面で引っ張ったのがエースのジョレンテと「ビルバオのメッシ」ことムニアインの2人。


ジョレンテは空中戦だけでなくグラウンダーのクサビでも
そのポストプレーの強さを生かして幾度となくカウンターの基点に。


そして雨中のぬかるんだピッチの上でそれをものともせず力強いドリブルを見せたムニアイン。


強靭な足腰の強さと身体の軸がブレない体躯は

サンドニのフランス戦での中田ヒデを思い出してしまいましたね。


彼らを中心にビルバオが攻撃を捨てずに戦い続けた事で
後半35分、CKからちょっとしたラッキーもありビルバオに待望の追加点が生まれます。



これで2-1。


残り時間は10分―



ビエルサ

『明日のバルサ戦は満員のスタジアム、

そして世界中のバルサファンとサッカーファンが見守るビッグマッチとなるでしょう』



『我々がもし善戦すれば世界中が沸き、声援を贈ってくれるかもしれないね』



『そしていよいよバルサを倒せるかもしれないところまで追いつめたとしよう。



…するとどうだ、突然観客はバルサの応援にまわる。
無名のビルバオが勝ってはいけないんだという雰囲気になっている。



たとえ一時の善戦に拍手したとしても、

世界中のサッカーファンは心の底では王者バルサが

ビルバオに負ける事などは望んではいないものなんだ。



バルサ狩りを成し遂げたいなら、もはや何が起きようと揺らぐことのない、

断固たる決意が必要なんだ…!』




<世界一の負けず嫌い>


グアルディオラはここで「勝ちへの執念」を見せ始めます。


まずはパスのつなぎより「1対1」が主戦場となってきたこの試合ならば…という事で
シャビを下げて個の突破力に優れるAサンチェスを。

続けてアドリアーノとCBのピケを下げてビジャ、チアゴと立て続けに攻撃の駒を投入。


2-5-3とも見える超攻撃布陣で最後の攻勢に打って出ます。


対するビエルサもベンチから飛び出し

『引くな!!攻め続けろ・・・!!』

の徹底抗戦を指示。



 【最強バルサにビエルサが今季初黒星をつける・・・!!】


そんな見出しが頭にチラつき始めた後半46分。


こんな最終局面では、「ボールはより"勝ちたい"と思った者の前へ転がる」という格言が思い出されます。



ピッチ外(グアルディオラ×ビエルサ)の「勝ちへの執念」は互角。


しかしピッチ内には1人「世界一の負けず嫌い」がまだ残っていました。


しかもビルバオにとって運が悪かったのはその選手が「世界一」と呼ばれているプレイヤーだった事です。



後半46分―


ビルバオのゴール前で、パスカットしたボールのこぼれ球が
まるで意思を持っているかのようにメッシの足元へ


ビエルサ(&店長)『メッシ・・・空気を読んでくれ!!www』



なんて願いも虚しく、これをキッチリとメッシが決めて
ビルバオの金星まで目前だった試合は2-2のドローでタイムアップ。



うん・・・メッシ、やっぱり今年もアンタがバロンドールだわwww



<カオスにはカオスで>
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試合後のグアルディオラ監督のコメント


『最高級の試合だった。両方のチームが勝利を目指したとき、こういった試合が生まれる

んだ。キックオフ直後から、こんな試合になるだろうと分かっていた。』


『これほどに激しくアグレッシブなチームとは、私はかつてプレーしたことがない。アス

レティック・クラブを、すばらしい試合をした彼ら の監督と選手たちを、祝福したい』



いや~惜しくも勝ち点1を分け合ったビルバオですが
個人的にはこの引き分けは勝ち点10ぐらい上げてもよくないですか?(爆)


まあ、それは半分本気としてもww、
とにもかくにもこれでバルサの「対抗策」がようやく一つ出て来たという事になるのではないでしょうか。



『カオスな攻撃』を抑えるなら『カオスな守備』で。


まあ、間違ってもモウリーニョはこのやり方ではなく、自身の戦術を更に進化させる方向で
今度のクラシコはまた全く違った試合が見られるかと思います。


当然、対抗策が出てきた事で更にそれを打ち破るべくバルサの3-4-3も進化する事でしょう。


鍵はメッシ+セスクの「2つのカオス」をチームとして活かし、
更に混沌の度合いを深めたバルサの攻撃は観る者にとっても全く予測がつかないものへと昇華されていくはず。



また一つ、近代サッカーの新境地が見えてきた。 






<オマケ>


まだまだ「ビエルサ同好会」の同士は募集中です!


この試合を見て"ビエルサたん萌え~!"が開花した貴方!


我々と一緒に今季のビルバオとビエルサを見守っていきましょう!

(入部希望者はコメント欄に【入部希望】ヨロww)



関連記事

『10人の戦士』と『1人の芸術家』 【ユベントス×インテル】

*2011-11-02更新 (アーカイブ記事)








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<『10人の戦士』と『1人の芸術家』>

さて、今日は注目のイタリアデルビーのマッチレビューをお届けしたいと思います。


なんせユーベは今季店長のイチオシ!ですし、

インテルはまだ1回も取り上げてなかった(!)もんですから・・・(^^;



では、両チームのスタメンから~。




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インテルは3-4-3の野望に燃えたガスペリーニが去り、
「継続」「安定」路線の大御所ラニエリが後任に。


奇抜なシステムを引っさげた大改革の為の指揮官から一転、最も「改革」という言葉から遠い「保守派」の招聘。


何とも極端な監督人事だが、「これぞ往年のインテル」「モラッティの本領発揮!」という気がしないでもない・・・。(^^;



ラニエリが行ったのは一度更地にして「3-4-3」という豪邸を建てるはずだった土地に

モウリーニョ工務店が使い古した資材を集めてプレハブ小屋を間に合わせで作った事。


スナイデルをトップ下に置いた4-3-1-2という変わり映えのしない布陣が
「ああ・・・安心のラニエリ・クオリティだな・・・」という感じ。



マイコンのオーバーラップ、カンビアッソとサネッティの献身、
そしてスナイデルの一撃必殺スルーパス頼みという原点回帰。


しかしラニエリが本家モウリーニョを超える事は絶対になく、
しかも主力選手達は当時から確実に歳を重ねています。


確かに更地の上で右往左往しているよるはとりあえずマシとも言えますが、
同時に素敵な家を建てるという夢とロマンは消し飛びました。



ユベントスはミラン戦で見せた4-1-4-1に更に磨きがかかってきました。


今や「ピルロシステム」からの「ショットガンオフェンス」はセリエAで猛威を振るっています。


ミラン戦からはメンバーが若干入れ替わっていますが
そこからコンテが目指すチーム作りの一端が伺えるのではないでしょうか。


シーズンを戦う内にコンテのふるいにかけられて生き残った選手達の顔触れは
成る程、まさに監督の現役時代を彷彿とさせる「攻守に渡って戦える戦士達」


これなら縦のドリブル一本槍で守備の貢献に甘さが残りクラシッチがベンチへ降格したのも頷けますね。



コンテの狙いはピルロの負担をなるべく減らす事で彼を再生させ、
その世界でも指折りの展開力をチームに還元する事。


周囲の選手がピルロの分の運動量を肩代わりする事で彼を助け、
ピルロは彼らのフリーランニングを一本の鮮やかなパスで輝かせるという

理想的な「相互補完関係」が成り立っています。



この2チームの対戦で興味深いのがお互い「スナイデル」「ピルロ」という
戦術の肝となるべき選手を中心に作られた布陣同士のぶつかり合いになる点ですね。


4-3-1-2の「1」に陣取るスナイデルと4-1-4-1の「1」に入るピルロ。


こうして見るとそれぞれのシステムはこの「1」のポジションを作り出す為に
周りの並びを調整したオーダーメイドシステムと見る事も出来るのではないでしょうか。


この「1」が機能しない限り、前後の並びは全て意味を成さなくなってしまうのも共通しています。


しかもこの両布陣が相対した時、ちょうどピルロとスナイデルが直接マッチアップする関係にあるのは見逃せません。



果たしてどちらの「1」がチームを勝利に導けるのか―



<カミカゼ特攻プレス>


試合は開始早々から、もうこれ以上負けられないインテルが仕掛ける。


インテルは引いて守るのではなく前からプレスをかけて

高い位置でのボール奪取を目指した攻撃的なプランで臨んで来た。


だがこの特攻策も練りに練られたプランではなく、
気合だけの付け焼刃である事がすぐに露となるのである。



【インテル 付け焼刃の前プレ】
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局面はインテルの攻撃を断ち切ったユーベがピルロからのビルドアップ。


ここですかさずピルロにはカンビアッソ、手前のパスコースになるビダルには長友がいい出足で寄せて高い位置でのボール奪回を狙う。




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ところがピルロ⇒ビダルとつながれたボールをダイレクトで裏に流されると

何とそこには広大なスペースが・・・!


これでは結局カンビアッソと長友のランニングが「無駄走り」に終わったどころか、
むしろブチニッチにスペースを与えるだけの結果に。


(これを「カミカゼ特攻プレス」と名付けよう。ww)




この1シーンを見てもインテルは「前から取りに行きたい」前衛と
「一旦、引いて守りたい」DFラインとでお互い意図がバラバラ。


結果、中盤に広大なスペースが出来てしまうのである。


(*ルシオ、キブは引いて守らせたら世界一流だが、スピードに難がある為、
DFラインを上げる守り方を得意としていない)



どちらの守り方にも一長一短あるが、肝心なのは「チームとして意思統一が出来ている事」。


ラニエリの工事はここからが本番だ。




<インテルのザル守備>


ここ1~2年のインテルでもう一点気になるのは「誰もボールに行かない守備」だ。


人数だけ揃っているのに誰もボールに当たりにいかなかった事で
あまりにも簡単に突破されたりするシーンが目立つ。


懸念していた通り、ユベントスの先制点もこの「誰もボールに行かない守備」の連続から生まれた。



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局面はユベントスの左SBキエッリーニがボールを持って攻めあがるところ。


とりあえずボールにはサネッティが当たりに向かうが手前のマルキージオには誰もマークが付いていない。

本来であれば、この局面はスナイデルがスライドして守備に当たりたいところ。


モウリーニョ時代にはあれだけ守備に攻撃にと走り回っていたスナイデルが今や完全に中盤の王様と化している。


FWにエトーのように献身的に守備にも戻れる選手を配置していればまた別だが現在のインテルにそんなFWはおらず、
これだとスナイデルも含めて前線は3枚残りで守備の枚数がそもそも足りない。



この1シーンを見てもインテルの指揮官が成功するには

まず"ロッカールームの大将"スナイデルを操縦出来るかどうかが重要になってくるのではないだろうか。



キエッリーニはフリーのマルキージオへ横パス。


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受けたマルキージオは最前線から降りてきたマトリへパス。


カンビアッソとオビの間のスペースは3センターの泣き所だが
そもそも1トップのマトリの動きにはCBのどちらかが付いて行くのがセオリーだろう。


結局マルキージオに続きマトリもどフリーだ。


(それにしてもスナイデルの兄貴は見事な棒立ちっすねwww)



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フリーでパスを受けたマトリはアッサリとターンする事に成功し、
これでオープンスペースとなっている無人の右サイドを行くリヒトシュタイナーへいとも簡単に展開している。


それにつけてもインテルの守備陣である。


ボールサイドにここまで寄せたならば、オープンスペースとなっている逆サイドだけは
「絶対に向かせない!」という意識で守備をしなければ
みすみす相手にオープンスペースを提供しているようなものである。


ここからサイドをえぐられてあっさりとユベントスが先制。



インテルはこの後、マイコンの個人突破からの信じられないシュートによって

一度は同点に追いつくものの所詮は個の力による単発な攻撃。


予想通りユーベの逆転弾がその後すぐに生まれるのだが、
この2点目も結局誰もボールに当たりに行けない流れの中、

最後はペナルティエリア内で綺麗にワンツーを決めらるという「守備の国カルチョ」の名が泣くようなザル守備が原因となった。



結局インテルはモウリーニョが去って以降・・・


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<ピルロを捕まえろ!>


前からの守備が裏目に出たインテルは途中から守備ラインを下げてプランを修正。


すると今度はミランが陥ったのと同じように『ピルロを捕まえられない』というジレンマに悩まされる。



【ピルロを捕まえられないインテル】
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ユーベの試合を研究すれば誰だって「まずはピルロを抑えるのが鍵」という結論は明白なのにも関わらず

何故ピルロが空いてしまうのか?―



それはピルロの周囲から飛び出す"ショットガンの弾"が非常に優秀だからに他ならない。


ミラン戦ではマルキージオの飛び出しが生んだ先制点を検証したので、
今回はビダルの「異常な攻守の切り替え」を見ていただこう。


今季のユーベを語る時、どうしてもピルロ加入の成功が真っ先に挙げられるが、
実はそれ以上に地味ながらもこのビダルを獲った事こそが最大の要因だったのではないか?



【ビダルの異常な攻守の切り替え】

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局面はインテルのクロスをGKブッフォンがキャッチし、
そこからスローで投げられたボールがマルキージオに渡り、ユベントスの速攻が始まるところ。


好機と見たビダルが真っ先に先陣を切る。


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そのままボールは縦に運ばれ、ビダルは自陣からハーフラインまでノンストップで爆進中。



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ここでサネッティがボールをカット。

すぐさまビダルは「攻⇒守」に切り替えて、ボールを奪回すべくファーストプレスに向かう。


サネッティはオビへパス


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プレスをパスでかわされてもビダルの仕事は終わらない。すぐさまターンしてパスの出先へ急行。

さりげに逆サイドのウイングにいたペペも守備に切り替えて急行中。


まさにコンテが選び抜いた「攻守に戦える戦士達」。


オビはプレスを感じ、前方のスナイデルへパスをつなぐ



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ボールが渡ったスナイデルに対しビダルは休まずプレスバックでこれを追う。

守備でピルロを1対1にしない為にペペも急行してスナイデルに対し1対3を形成した。


囲まれる前にスナイデルは右のオープンスペースへ展開。



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ボールが右サイドに展開された事でユーベのCBバルザーリが応対に出る。


展開が変わった事でビダルは「ボールへのプレス」から
バルザーリが吊り出された事で空いた「スペースへのカバー」へ判断を切り替える。



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一度CBのカバーの為にDFラインに入ったビダルだが、

DFラインが整ったと見るや今度はボールサイドへフォローに入り、サラテに対し、キエッリーニと2人で数的優位を作るために向かう。



このビダルの驚異的なプレーがお分かりいただけただろうか?


一連の流れを今一度振り返ってみたい。



まずはユーベのカウンターに自陣ペナルティエリアから先陣を切って飛び出し





ボールを奪われるとすぐさま攻守を切り替え、ボールに対しファーストプレッシャーをかける





インテルがサネッティ⇒オビ⇒スナイデルとパスをつなぐも
そのままランニングを止めずにボールを追い続け





インテルの攻撃がサイドに展開されると再び自陣に戻ってきて
今度はDFラインのカバーへ





DFラインが整ったと見るや一転して、今度はボールを奪う為にボールサイドへ急行



自陣からおよそ片道60Mを全力ダッシュしてのターンを走り続け、
なおかつ走りながら状況に合わせて判断を変えている。

(某監督ではないがこれぞ「走りながら考え続けるプレー」)


「マンデーフット」で取り上げろとまでは言わないが(笑)、
個人的にはロナウドやメッシの60Mドリブルにも負けない驚異的なプレーの一つだと思います。



ユーベはこのビダルだけでなく、マルキージオ、ペペらの「ショットガンの弾」が常に攻守で走り続けている為、
相手チームとするとここを抑えるのに手一杯でピルロまで手が回らないというのが実情ではなかろうか。



故に「ピルロが空いてしまう」という現象が起こるのだろう。




<長友レビュー>



さて、我らが長友のプレーはどうだったのか?


結果的には2つの失点に直接絡んでしまっている。


1失点目は長友の左サイドをえぐられているし、

2失点目は今度はサイドに張りすぎて中央のカバーに間に合わなかった。



・・・が、果たしてこれは長友個人の責任だろうか?



確かに得意の上下動に比べるとまだまだ左右の動き⇒つまり中への絞りには改善の余地はある。


しかし、それ以上に現在のインテルには「守備の約束事とプラン」「ボールの取りどころ」が不明瞭過ぎる。

もはやチームの体を成していないと言ってもいいだろう。


反対に得意の上下動、つまり攻め上がりでは
「いつ上がるかというタイミング」と「攻め上がった際の個の突破力」では
さすがに逆サイドのマイコンに大きく劣るものの、
「攻め上がる回数」と「一試合の走行距離」では長友が遥かに凌駕している。


ラニエリには「長友の献身」がチームに還元される為のシステム構築を強く望みたい。


それこそビダルのような素晴らしいランニングすらただの「無駄走り」に終わりかねないチームなんて悲し過ぎるではないか。




<スクデットが見えてきた(?)ユベントス>


結局試合は2-1のままユベントスの順当な勝利に終わった。


試合前の注目ポイントであった「ピルロ対スナイデル」の対決は
スナイデルの存在がそのまま「守備の穴」となるインテルに対し、
ユベントスは「ピルロを活かし、活かされるシステム」が確立されていた。


チーム構成も「10人の戦士」と「1人の芸術家(ピルロ)」というバランスが素晴らしい。



それでもこのユーベを抑えようと思ったらやはり「ピルロ封じ」が鍵になってくるだろう。


この試合でも一瞬インテルの流れになる時間帯にはピルロに上手くプレスがかかっていて、

ボールが渡らないようになっていた時間帯と一致する。



そうなると是非見てみたいのがマンU,チェルシー、レアルらと
このユーベが戦う試合なのだが・・・あいにく今季は実現しない。


(例えばファーガソンであれば、ピルロに対し再びパクチソンあたりをこのスナイデルの

位置に置いてきそうなのだが・・・?)



インテルはこのままでも個の力である程度強引に点を取る事は可能だろうが、
いかんせんこのザル守備ではプロビンチア相手にも度々不覚を取りな気配。


かと言ってラニエリにどこまで期待出来るかと言われれば・・・・??




めずらしく今季店長が推すユーベにスクデットがじわじわと見えてきた?


(ここからの逆噴射とか本当やめて下さいね?ww)


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