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収穫なき快勝 【アジア杯 サウジ戦を振り返って】

*2011-01-18更新 (アーカイブ記事)





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<収穫なき快勝>



さて、日本のGL突破が懸かった昨夜のサウジ戦。



早々に2連敗で敗退決定のサウジは

監督解任に続いてサッカー協会の会長まで辞任する中東お得意の内紛勃発。



地力での首位通過を目指す日本に対し、

サウジアラビアは既にチームの体を成していないも同然の状態で

試合前に決着は着いていました。



きっとサウジの選手達は試合中、帰った後のバカンスの事でも考えていたのでしょう。



これでは飲み屋のオヤジ・・・・もとい、解説の松木さんのテンションが上がらないのも致し方ないですね!





< 必要なのは悲観でも楽観でもなく "客観"的な視点 >




「日本のエース岡崎 覚醒!」 「前田、遂に本領発揮!」 「秘密兵器・柏木に収穫」




今朝のスポーツ新聞の見出しは大方、こんなところでしょうか?



前の2戦での煮え切らない試合の後のゴールラッシュに

つっかえていた物が取れたかのような爽快感は分からなくもありません。





・・・・で・す・が。




果たして昨夜の日本代表は前の2戦に比べて大きく進歩していたのでしょうか?





・・・・否、


敢えてここで店長が言いましょう。




5-0の快勝も、内容では前の2戦と大差無し と。





変わったのは相手が全くやる気の無いチームだっただけで

日本が展開したサッカー自体にこの3戦で大きな変化はありませんでした。



サッカーは同じような内容の試合をしていても結果が全く変わってくるスポーツです。




考えてみれば、ピッチ上で日本代表が見せているサッカーが同じなのに、

その結果によって我々だけが悲観したり楽観したりと踊らされているのは少し奇妙な光景。




故に、このブログでは敢えて天邪鬼的にアジアCUPの日本代表を検証してきたつもりです。




初戦、格下相手にまさかの引き分けスタートで

「ザックJAPAN 大丈夫か!?」の悲観ムードが漂い始めたヨルダン戦では、

敢えて「吉田の好プレー」などのポジティブな面と「アジア大陸全体のレベル向上」を取り上げ、



「疑惑の判定」に話題が集中したシリア戦では、

あくまで日本代表のピッチ上の「戦術的な分析」を



そしてこの5-0快勝のサウジ戦は

「収穫なき大勝」として取り上げたいと思います。




何故なら店長は、日本代表を見守るのに必要なのは

楽観でも悲観でもなく "客観的"な視点だと信じているからです。




<日本のゴールラッシュを検証>


では、昨夜の日本のゴールラッシュを検証していきましょう。



基本的な流れはこうです。




岡崎が裏へ抜ける





サウジDF 誰1人 付いてこず





ボールを持ったドフリーの遠藤(香川)からタテ1本





抜け出した岡崎へ





サウジ あぼ~ん





この岡崎のゴールで試合が早々2-0になるとサウジDF陣は更にやる気を無くし、

ついには裏抜けだけでなく、ゴール前で待っている前田すら 誰も捕まえにいかなくなり

日本とすれば「クロス入れ放題」、「中で合わせ放題」のシュート練習状態。



個々の能力面を別にすれば、昨夜のサウジDFの連携レベルは

日本代表が調整で行う大学生との練習試合と大差なし。



もし、JリーグのDFレベルがあの程度だったら

岡崎は年間50点は取っているはずですから(笑)



つまり昨夜のゴールラッシュは、

地元の大学生チームと練習試合をやって 攻撃の形を確認した 


ぐらいに捉えておくのが丁度いいでしょうw





<それでも見えた収穫と課題>



・・・と、ここまでピリ辛風味で書いてきましたが、


(決して月9の出来にイライラした結果ではない)



最後に、それでも見えてきた 日本の収穫と今後に向けた課題をさらっと触れておきましょう。




まず日本のエース・ザキオカさんこと岡崎選手。



前2戦でも確認できたコンディションの良さを

松井の怪我というアクシデントで回ってきた先発のチャンスで見事活かしてくれましたね。



FW前田を含め、日本の中盤から前線の選手は皆、軒並み優れた足元の技術を持っているのですが、

いかんせん長い距離を走ってスペースで受けようという選手がいません。



岡崎は足元の技術では決して日本代表の中でも上位という訳ではありませんが、

反面・・・・・いや、それ故に 「よりフリーで」「よりいい状態で」ボールを受けようと

常にスプリントを繰り返しています。



昨夜は、この岡崎の動きが日本の攻撃のスイッチの役割を果たしていました。



(ちょっと大袈裟ですが、

銀河系Rマドリーでジダン、フィーゴ、ロナウドらの攻撃スイッチを担っていたのがラウールだったように)






何より岡崎の真骨頂はゴール前での動き方にあります。




【サウジ戦 岡崎のプレーエリア分布図】
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注目して欲しいのは、”中盤ではサイドに張ってプレー”しつつも

ゴール前では中央に向かってグググーッ!と走り込んで来る動き”です。



まさにこの動きでゴールが生まれた訳ですが、

これをチーム全体の配置で考えた時、


左の香川がドリブルで切れ込んでからのクロス⇒逆サイから中に入り込んできた岡崎へ

という画が頭に浮かびますよね?



今後、日本の武器にしていきたい一つの形と言っていいでしょう。






もう1人、初のお目見えとなった柏木にも触れておきたい。



トップ下に入ったこの試合では、決定的なプレーという面では本田圭、香川の両者に譲るものの、

その我の無いシンプルなプレーで攻撃のリズムを作る一面は見れたのではないだろうか。



やはりこの選手は、ドッカリとトップ下に座らせるよるは、

むしろ本田と香川のようなタイプの選手をシンプルに繋ぐ”リンクマン”として

その本領を発揮出来るだろうと見る。



<三人称の攻撃を>


さて、今後に向けた課題ですが、もちろんこの攻撃がこの先の

韓国、オーストラリアのレベルの国にそのまま通用しない事は火を見るより明らかだ。



では、我々は何を望み、チームとしてどこを進化させるべきなのか―





基本的には、現在の日本代表の攻撃は”二人称”で完結しています。



つまり、パスの「出し手」と「受け手」の関係ですね。



サウジレベルのDFなら、これでも問題はないんです。



前述したように「出し手」の遠藤のパスと「受け手」の岡崎のフリーランニングで点は取れるのだから。




しかし、この先のレベル、それこそ世界の強豪を持ち出すまでもなくシリアやヨルダンですら

この”二人称”の攻撃はしっかりと抑えてきます。



(だからこそ、前の2戦はスッキリとした形で点が生まれていない)





このレベルの守備を打ち破るには日本の攻撃もそれに合わせてレベルUPする必要があります。



つまり、”二人称”の攻撃を”三人称” ”四人称”にしていかなければならない訳です。




岡崎のフリーランニングを、あくまで”囮”として使って、

空いたスペースに3人目、4人目が湧き出てくる津波のような攻撃が望まれます。



サイド攻撃にしても単純にSBのクロスから中で待つ前田 では潰されてしまうでしょう。



これを一段進めて、クロスに対し前田がニアで潰れて本田がファーに流れてDFを釣り出し、

後ろから走りこんだ長谷部、柏木が空いた(空けた)真ん中に突っ込む!


・・・というような形を構築していかなければなりません。






幸か不幸か、次の相手は地元カタールと本物のアウェイでのタフな試合が用意されました。




この試合で日本代表の更なる”進化”と”真価”を見守っていこうではないですか。







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