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個の優位性こそが次の戦術的進化への布石 ~CL決勝バルサ×ユベントス~

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<個の優位性こそが次の戦術的進化への布石 ~CL決勝バルサ×ユベントス~

はー・・・終わっちゃいましたね、欧州フットボールのシーズンが。

CL決勝が終わった後、この特有の充実感と寂しさは初めて見たあの時となんら変わりなく。
えらい個人的な話になっちゃいますけど、今回が初めてCL決勝を夜更かししながら見たあの夜から20回目なんですよね。
奇しくもあの時もユベントスがファイナリストだったんですけど。

アンセムが流れた時のドキドキ感は中学生だったあの時のまま、まさか30過ぎたオッサンになっても独りサカヲタやってるなんてねー、あの時見たアヤックスの3-4-3が忘れられなくて今でも「ビエルサこそ至高!」とか言いながら追い求めてるとかねー、当時はねー、はーっ・・・・。


・・・さて、どうでもいい昔話はこれぐらいにして(笑)、
そろそろCLファイナルのマッチレビューに移ってまいりましょうか。

まずはこの試合の話に入る前に、是非今回の試合が持つ歴史的な流れをおさらいする為に
アッレグリミランがペップバルサと戦ったコチラ⇒のレビューを読んでいただいた上で本編に進んでいただける事を強くオススメします。


<アッレグリ流 メッシの封じ方>
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唐突ですが、メッシとは一体何者なんでしょうか?

神か? 悪魔か? 異星人か?

少なくともアッレグリが前回ミランを率いて対峙した時、それは「バイタルエリアの覇者」でした。

そして当時ペップが率いていたバルサは「バイタルエリアを攻略するスペシャリスト集団」だったのです。
特にメッシに”そこ”で前を向かれたら最後、あとは守備組織が破壊されていく様を指を加えて見ている事ぐらいしか出来ません。

故にアッレグリは「バイタルの覇者」をいかに”そこ”から遠ざけるかに全精力を注ぎ、完全なるバイタル封鎖でもってこれに対抗。

【アッレグリのバイタル封鎖 (ミラン時代)】
アッレグリ

まずは自陣バイタルにCB2枚+アンカー+2CHの5枚をサイコロの五の目のようにコンパクトに並べてメッシをブロックの外でしかボールを受けられないように追い出します。

その上でバイタルへのカットインには3~4枚で対抗し、極端な中央圧縮で両サイドを敢えて放置する事で
バルサの攻撃ルートを大外へ迂回させてしまえばOK!というのがおおまかなアッレグリプランでした。

基本的にこの狙いはほぼ完璧なまでに機能(1stレグは完勝)。
カンプノウでの2ndレグでメッシの神がかり的なパフォーマンスもありチームは負けてしまうのですが、
重要なのはアッレグリが考えていた
「メッシをブロックの外で受けさせる」「攻撃ルートを外に追いやる」の2点は
正当性が証明されて終わったという事の方にあります。


<バルサ対策への回答>
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一方のバルサはアッレグリを筆頭とする「バルサ対策」に苦しんでいました。
気がつけば欧州の舞台はもちろん、リーガの中堅クラブですらバルサ戦では当たり前のように対バルサシフトを敷くのがテンプレに。

試合では中央圧縮からのバイタル封鎖ブロックを前にメッシにパスが渡らず、
ブロックの前でパスが右から左へ、左から右へとUの字に回っているだけ・・・という光景が日常になっていきます。

【メッシにパスが渡らないバルサ】
迂回ルート

バルサとしてはサイドをいくら使えても、そこからの単純なクロスでは得点が望めません。
(そもそも相手もその計算が立っているからこそ、この極端な中央シフトを引ける訳で)

時を同じくしてシャビが年齢的にシーズンフル稼働が難しくなってくると中盤の構成力も落ち、
ますますバイタルへ厳しいタテパスを入れるのが困難になってきました。


そこでチームは新たなる補強に動きます。

ネイマールとスアレス、通称「MSN」の誕生です。

決定的だったのはこのメンバー入れ替えという外的要因がメッシに次なる進化をもたらした事にあります。

それまでタテパスが入って来るまでバイタルエリアを散歩しているか
「もうお前らには任せちゃおけねぇ!」とばかりに中盤の低い位置から無謀なドリブルで単独のバイタル進入を試みるだけだったメッシのプレーに明らかな変化が生まれたのです。

メッシにとってはこれまでシャビイニらの一部変態カンテラーノを除いて、
周りのチームメイトとは「パスを出したら自分に戻ってくる壁」ぐらいにしか認識していなかったと思います。
自分にリターンが戻ってこない壁には露骨にイラ立った表情を見せたり、両翼のウイングは文字通りただのオトリと化していました。


ところがネイマールとスアレスは違いました。
彼らはメッシと同じ目線でサッカーが出来る”本物”だったのです。

初めて信頼出来る両翼を得た事で、メッシはただの間受けマシーンから開放され、自分からサイドに流れたりブロックの外でボールを受けるシーンが激増。
そして一度ボールを持ったら最後までソロで突っ込むしかなかったメッシに本当の意味での「パス」という選択肢が生まれます。

新監督のエンリケもこの進化を促すように、3人の並びや位置を調整。
メッシは右サイドの低い位置を基点にして自由な動きを許す新システムが完成しました。


この新布陣のポイントは従来の「バルサシフト」を完全に崩壊させた事にあります。

まずバルサシフトの肝である「中央圧縮」はネイマールにとって恰好の狩場と化しました。
ネイマールはこれまでバルサの対戦相手が放置してきたサイドのスペースを失点と直結するエリアに変えてしまったのです。
しかもメッシが対極となる右サイドへ移ると、その脅威は飛躍的に増すという凶悪ぶり。

【中央圧縮を破壊するMN両翼シフト】
ネイマールシフト0610

守る側とするればメッシがボールを持ったらメッシを基準に全体をスライドさせてメッシ近辺に圧縮させたブロックの形成が必要不可欠ですが、そうすると逆サイドでネイマールがフリーになってしまいます。

かと言って逆サイドもある程度フォロー出来る様ブロックの横幅を広げたスタンスをとれば
今度は薄くなった網目の隙間をメッシのカットインに突かれてしまいます。

【横幅を広げたらメッシ無双発動】
ネイマールシフト0610-2

つまりこのメッシとネイマールを両ワイドに置いた並びはバルサシフトの肝であった横の網目を広げる役割を果たしている訳ですね。

加えてもう1人、今度はスアレスが縦方向にバルサシフトを揺さぶります。

そもそもバルサシフトはバルサの攻撃パターンに低い位置からの裏を狙ったロングボールが存在しない、という事が前提になってコンパクトなブロックを作れている訳です。
中盤のラインは下げるがDFラインは逆に高い位置を保つ事で縦方向にもコンパクトな網目が形成されているのが肝。

ところがスアレスが常にDFラインと駆け引きしながら老獪なポシションで裏を狙っている最中に
このような無防備なライン設定をしてしまうと、これも即失点に直結。
(スアレスがクラシコで奪ったゴールはまさにこの典型でSBのアウベスから裏1本を狙ったロングボールがアシストに)

【スアレスの裏抜け】
スアレスシフト0610

つまり、バルサはMSNの3枚だけで、これまでバルサシフトの生命線であった縦横圧縮から
網目の細かさを奪ってしまったと言えるのではないでしょうか。


そのバルサと2年ぶりに対戦するのが、かつて「バルサシフト」を作り上げた張本人の1人でもあるアッレグリ・・・というのが
歴史的な流れを踏まえた今回のCL決勝という事になります。


<カルチョを冒涜したバルセロナ>
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ではこの試合のマッチレビューに移っていきましょう。
まずは両軍のスタメンから↓

スタメン

どちらも予想通りのスタメンでしたね。
ユベントスとしては直前でキエッリーニが離脱した事で戦術的な幅がぐっと狭くなってしまったのが後々響いたかな…という気も多少あります。

エンリケはメッシとネイマールを両翼に置いたいつも通りのMSNシフト
アッレグリも今季ユベントスで手に入れた「可変式4-3-1-2」と、お互い正攻法のカードを真正面からぶつけてきました。

それはそうですよね、両者共にこのカードで今季国内では2冠を果たし、この試合に勝てば3冠というところまで登りつめてきた訳ですから。

ただ、この噛み合わせは試合開始早々にハッキリと明暗を分けるのですけどね・・・(^^;


試合前に考えていたポイントは以下の通り↓
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試合の構造的にバルサのSBがどうしてもフリーになってしまうので、
そこはセリエAでの試合同様に全体の横スライドでカバーしたいところ。


アッレグリの「可変式4-3-1-2」は相手が低い位置でボールを持っている時は
ビダルをトップ下の位置に上げて2トップと3枚で前プレを行い、
自陣までボールを運ばれたらビダルをピルロの横まで下げて4-4-2のブロックを敷くという
「前プレの人数+中盤の厚み」の一挙両得システムです。

実際に試合ではキックオフからユベントスが積極的に「前へ、前へ」とプレスをかけに出ると
バルサを自陣PA前でGKも交えたパス回しにまで追い込み、あわやというチャンスを作り出します。

しかし皮肉にもアッレグリとエンリケが持つ手持ちのカードの噛み合わせは、すぐに残酷な結末をピッチに描き出すのでした。


【バルサの先制点を検証】
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前半3分の先制点に到る流れです。

ここでは一度ビダルが中盤のラインに入って4-4のブロックを形成していましたが
バルサが一度サイドチェンジも混ぜてアウベスまでボールを下げると
ブロックの外でメッシとブスケスがパスを受けようという場面。

ビダルはここで可変式を発動。一列上がってブスケスを捕まえに出ます。


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パスはメッシの方へ。

ブスケスはサポートの位置を取るべく画面外まで下がりました。
その為メッシにはテベスとビダルの2枚が当たる形になり、ビダルが空けたスペースはマルキージオが絞ってカバー。
ユベントスは4-3-3のブロックに変化します。

メッシはドリブルでカットインするような流れから逆サイドを駆け上がるアルバへピンポイントのサイドチェンジ。


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通常、SBのアルバが上がってきた時のユーベの対応としては
ネイマールにリヒトシュタイナーが、アルバにはマルキージオが付くのが基本ですが
この場面ではマルキージオが中に絞ってカバーしていたのでスライドが間に合いません。

従ってアルバにリヒトが、ネイマールにはCBのバルザーリがスライドして対応する流れになりました。


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これによりユーベはCBのバルザーリが外に引っ張り出されてゴール前にスペースが出来てしまいます。

ここで難しいのがマルキージオに求められる対応です。
マルキージオはバルザーリが空けたスペース、背後にいるイニエスタも首を振って確認していますが
目の前ではバルザーリがネイマールと1対1になっています。

ネイマールはこのエリアで1対1だと中にカットインしてファーに巻くシュートorラストパスというプレーが得意なのは
恐らく事前のスカウテンングでマルキージオの頭にあったはず。

目の前のカバーと背後を狙うイニエスタのケアは人間の視野からいって同時に行うのは不可能という厳しい状況に追い込まれてしまいました。


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ネイマールもそれを分かっているので、(彼の視野からはマルキージオと背後を狙うイニエスタの2人が見えている)
ここは中へのカットインを選択。

この瞬間、マルキージオの視野はネイマールと足元のボールに完全固定されてしまいます。
(人間の習性上、不可避)

これを待ってましたとばかりにイニエスタがマルキージオの背後へ向けてGO!
憎らしいのがネイマールがカットインするまでは、まるで「ワタシは関係ありませんよ」とばかりに棒立ちだったイニエスタの駆け引き。

恐らくイニエスタの動き出しがもう0コンマ1秒でも早かったらマルキージオが警戒して中に絞る動きをしていたのではないでしょうか。
昨今、走行距離が可視化され「どれだけ走ったか」が重要視されてきている現代サッカーですが
それ以上に「いつ走るか」というインテリジェンスの重要性がよく分かるシーンだと思います。


この得点シーン、角度を変えてみてみるとユーベの4-3-3対応が一つのポイントになっていた事がよく分かります。

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メッシが低い位置で持ったのでビダルが食いつき、
マルキージオが絞った事でアルバがフリーになった・・・という流れですね。

これがもし4-4-2のブロックで対応していたと仮定すると・・・・↓


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こうなります。

ネイマールにリヒトが対応して、マルキージオがアルバに対応すれば
バルザーリが引っ張り出される事もなかったんじゃないかと。


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これが4-3-3だとマルキージオとビダルが後追いでマークをしなければいけないので(矢印が後ろ向き)
このプレスバックが間に合う前にバルサが仕留めてしまったという感じですね。
とにかくバルサはメッシが一旦攻撃スイッチを入れた瞬間の仕掛けが早過ぎる・・・。


そもそもアッレグリとすれば「メッシをブロックの外で受けさせる」「バルサにバイタルエリアを使わせない」
という守備の基本方針はここでも守られている訳ですよ。
それが1点目はブロックの外で受けたメッシからバルサにサイド攻撃で攻略されてしまったのですから動揺は隠せません。

その後もユーベは半分パニック状態のままバルサに・・・否、”進化したメッシ”に蹂躙されていきます。
(カルチョファン一同「あのユーベが・・・まるで子供扱いではないか!これはカルチョに対する冒涜だ!」)


・・・そう、アッレグリの思考を、カルチョ100年の歴史をあざ笑ったのは、現代サッカーの進化で今、その先頭に立つ男でした。


<個の進化が戦術を凌駕した夜>
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もはやこの男の事を「間受け職人」「バイタルエリアの覇者」「ドリブルマシーン」などと形容する人はいないでしょう。
今のメッシを形容するなら「ラストパス量産マシーン」「ゲームメイカー」「シャビの後継者」という方が相応しいのではないでしょうか。

そもそもゾーンディフェンスとは「圧倒的な個」に対抗する為の手段として編み出されたものです。
ボール周辺の密度を濃くして数的優位を形成する事で「個」を封じ込める。
その分逆サイドは薄くなるが、サイドチェンジの長いパスには全体でスライドすれば充分間に合う・・・という戦術のはず。

しかしメッシがカットインするドリブルの最中に繰り出す逆サイドへのフリックパスはどうでしょう?

あくまでドリブル中のごく自然なワンアクションからあの精度とスピード、そして受けるのがネイマールでは
スライドさせている最中にもうシュートが打たれている早業です。


ペップはメッシをサイドから、よりゴールに近づける事で0トップの進化を促しました。
そして今度はゴールから遠ざかる事で次なる進化の道に入っています。


それはかつて、王国が生んだ神が歩みし道-

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現在のメッシが務めるポジションは「アタッカー」でありつつ「ゲームメイカー」のようであり、
だがその本質は「ゾーンブレイカー」と言えよう。


<バルサの緩手とアッレグリの意地>
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アッレグリは進化したメッシとバルサの攻撃を目の当たりにして可変式4-3-1-2のバランスを調整。
自陣では全て4-4-2で対応し、バックパスが敵陣に下がるまではビダルを中盤で我慢させるプランに変更しました。

【4-4-2でMNに対応するユベントス】
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前半12分に先制点と同じようなシーンがありましたが
今度はマルキージオがアルバに、リヒトシュタイナーがネイマールに対応してメッシのフリックパスを防ぎました。

これで壊滅状態だったMN両翼攻撃に対してはギリギリで対応出来るようになり少しづつ試合は落ち着いていきます。


ただ、そうは言っても前半は圧倒的なバルサペースに変わりなく、
前半の内にバルサが2点目を決めていれば実質試合は終わっていたと思います。

しかしそうしなかった、出来なかったのは
最初のチャンスで難なくユーベを攻略出来た事で、その気になればいつでも追加点は取れるとばかりに
バルサの攻撃から段々鋭さが失われていった事の方にあるのではないでしょうか。


そして実は見た目以上にユーベに勝機が無い訳でもなかったんですね。
苦しい前半の内にも何度かロングカウンターでチャンスを作り出せていたのはバルサとて完璧なチームではないからです。

とりわけそれは攻⇒守へのネガティブトランジションの際に顕著になります。

【ユーベのロングカウンターとバルサのネガトラ】
バルサ切り替え0610-1

局面はスアレスがユーベ陣内深いところでボールを失い、これをマルキージオが拾った場面。

このボールに対しては攻め上がっていたアウベスがそのままファーストプレスに向かいます。


バルサ切り替え0610-2

マルキからピルロに下げられたパスにアウベスがGO!をかけているので
ピルロを後ろ向きにさせる事に成功しています。

これでメッシが連動してバルザーリにプレスをかければピルロにはGKへのバックパスしか選択肢が残されておらず
ユーベのカウンターは実質そこで終わりになるはず・・・だったのですが


バルサ切り替え0610-3
お前が行くんか~い!!!(笑)

メッシ、微動だにせず!!www

いくらアウベスがメッシの分まで頑張ってボールに3度追いをかけたところで
人よりボールの方が速いのは自明の理なのでポグバを経由して、せっかく切り替えていたネイマールも外されてしまいました。


バルサ切り替え0610-4

すると当然、バルサは右SBのアウベスがあんなとこまで出てるので右サイドがガラ空きです(笑)

エヴラがここぞとばかりにオーバーラップをかけると数的優位を作って確実に攻略してきました。
(この後、モラタのクロスは惜しくも中にギリギリ合わず)


確かにシーズン前半の頃と比べるとバルサのトランジションはだいぶ改善されてきてはいますが
「動かざること山のごとし」のメッシ分を他がカバーしている体質に変化はなく、
CLクラスの相手だと確実にこの穴は突ける訳です。

それが分かっていたからこそアッレグリは押し込まれていても
テベスとモラタの2トップを頑なに前残しにしていたのでしょう。

バルサの圧力に屈してビダルだけでなく自慢の2トップまで守備ブロックに下げてしまえば
このロングカウンターはほぼ不可能だという事が彼には分かっていました。


1-0というスコア以上にバルサ楽勝ペースで進んだ前半ですが、ユーベの牙は確実に”その時”を狙い続けていたのです。


<個の優位性こそが次の戦術的進化への布石>
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後半、ユーベが同点に追いつきました。

バルサ陣内でスローインになるとアッレグリの手駒達が一斉にボール周辺にスライドして網を張ります。
これは2年前、ミラン×バルサの試合でも全く同じ光景がありましたが、
バルサとやる時の最大の前プレチャンスの一つがこのスローインなんですね。
(モウリーニョもクラシコなんかで使っていた手)

【12/13 ミラン×バルセロナのスローイン場面】
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スローインでボールを投げられる範囲は決まってる上、緩いボールになるので
一発で遠いサイドまでパスを飛ばされる心配がありません。

スローインからいきなり強烈なプレスを受けたアウベスの苦し紛れのパスを狙い通りにインターセプトしたユーベ。
それまでネイマール番としてほとんど攻撃参加を自重していたリヒトシュタイナーが「今だ!」とばかりにマルキージオを追い越すと
ネイマールは下がってこないので右サイドでユベントスが数的優位を作れたのがこの得点の決定的要因になったと思います。

折り返しからテベスの反転シュート⇒モラタが詰めて同点に。


ここから一気に試合はユーベのペースに移るのですが、
同点後最初のカウンターの打ち合いでボールをキャッチしたブッフォンの振る舞いがさすがでした。

1人で10秒ほど時間を使いながら、しきりに「落ち着け!このテンポで打ち合うのは得策じゃないぞ!試合を一旦落ち着かせろ!」と言わんばかりに手の平を上下させてチームに訴えていました。

しかしユーベとすれば間延びした中盤を経由して攻めれるのだから攻めない訳にもいきません。


【バルセロナの2点目を検証】
2点目0610-1

局面は右から左へ攻めるユーベですが、バルサの陣形は完全に間延びして3トップはそこにいるだけという状態。
(バルサの守備時はメッシを最も負担の軽いセンターに置いておくのがこのあと効いてくる)

4-3でブロックを作ろうにも、逆の大外はどうしても空いてしまいます。
ここへノープレッシャーのDFラインから一発のサイドチェンジ。

そこからの折り返しをGKテアシュテーゲンがキャッチングするとすぐさま前線へ必殺の高精度スロー発射!

この弾道をポグバがインターセプトしようと狙うのですが・・・


2点目0610-2

アウベスと交錯した後のこぼれ球がラキティッチの元へ

バルサは守⇒攻への切り替えだと、守の時点でメッシがセンターに入っていますので
必然的にカウンター時は”あの”ポールポジションでスタンバってる事になります。

ラキティッチからそのメッシへ


2点目0610-3
メッシ無双発動!!!

この日、初の間受けが成功し、両脇にネイマール、スアレスを引き連れたこの形!!

バルサファン以外の世界中「コレはアカーン!!」

一瞬でトップギアに入るとラインブレイクして対応してきたバルザーリを
右手のハンドオフ1本でピッチにひざまづかせてファーサイドへの強烈なシュート!
(カルチョファン一度「あのバルザーリが青天井・・・だと!?」)

メッシのスイッチがONになった段階でこの画を想定していたかのように
スアレスとラキティッチが獲物を狙う獣のようにこぼれ球に詰めて再びユーベを突き放しました。
(GKがはじく確率を想定してファーに打ち込んだメッシも凶悪)


一瞬、試合が間延びしたら一気にバルサの個が輝きを放ったかのようなこのゴール。
しかしアッレグリからするとバルサ相手に勝ちを狙うにはどこかのタイミングで勝負を仕掛けるしかなかったのではないでしょうか。

実際、ユーベの同点弾はチャンスを見極めたSBリヒトシュタイナーの1本目のオーバーラップが起点となっています。
そしてこの場面でもユーベは4バック+2ボランチの6枚でバルサのMSNに対応出来るよう両SBは残っていました。

アッレグリからすると充分にカウンターへのリスクは担保しつつ、バランスを取りながら勝ち越しのゴールを狙っていた時間帯での失点と見ます。


その後も懸命に追いすがるユーベを尻目にバルサ優位の流れに動きはなく
ロスタイムに総攻撃に出たユベントスの背後を再びメッシ無双が鮮やかにフィナーレを飾りました。


試合を終えた美しき敗者に贈りたい僕の気持ちはコチラ↓

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そして紆余曲折のシーズンを3冠で締めくくったエンリケのバルサ。

ユーベが組織的に対抗してきた前半はメッシをブロックの外でゾーンブレイカーとして活用し、
間延びした打ち合いになれば一転してメッシ無双で仕留めるなど、終始「個」の強さから逆算して作られたチームの強みを感じさせました。

思い返してみるとマルティーノも最初からコレをやろうとしていたフシがありましたね、今思えば。
(そりゃーシャビやセスクも出て行くわなwww)


今季はペップのバイエルンも結局ロッベリーという「個」が出発点にないと厳しいという現状を曝け出し、
欧州では持たざる側のユーベにしたって国内での圧倒的強さはテベス、ポグバといった「個」の差がベースになっていると考えると、何かと「個の優位性」がクローズアップされたシーズンだったのではないでしょうか。

ではこの先、「個の優位性」を持たないチームは永遠に日の目を浴びる事はないのでしょうか?


否、革命は常に辺境から始まるのです-

歴史を振り返っても「個の優位性」こそが「戦術の進化」を促してきたのがサッカー史なのですから。


まずは来季、クラシコでバルサの首に紐を付けられるかどうか、
辺境の地からメインストリームに復帰したあの男に注目していきましょうかね。






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『ん・・・?呼んだ・・?』






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No title

 世界でメッシが大暴れしている頃、エスパルスのク○守備に目を覆いたくなる気分だったかのか知りませんが見事に寝過ごしてしまいました。

 3対0から追いつかれたり(最後はFW投入という意味不明さ)、数的有利な守備の局面でWBがサイドを捨てて中央から入ってくる選手に当たりに行かざるを得ない状況になったりである意味見ごたえのある試合ばかりやっています。

 酒の入った両親とボロクソに言い合った結果、達した結論は「○榎、お前が謝れ。選手に謝らせるんじゃねえ」ということになりました。

 その後、チェルシーがリバプールの試合で見せた6-3-1の守備を見て気分晴らしをしていると、海外のサッカーに関心が無い母が、

 「あれ、スアレスじゃん」

 と言うもんですから、関心が無いのに何でスアレス知ってるの?と思って

 「スアレス、好きなの?」 と聞くと母は「うん」と一言。

 それで私が「なんで?」とさらに聞くと母は、

 「だって噛みつくから」

 と衝撃の一言を言い放ち、嬉しそうにスアレスのプレーを見入っていました。

 私は30年息子をやってきましたがこんな母を見たのは初めてでした(笑)

 (記事と関係してるのはスアレスだけのコメントですいません)

No title

更新お疲れ様です。

今回のCL決勝で
個の優位性もそうですが

二面性を持つチームが
ひとつのトレンドになるのでは…と思っています。

ユーベも敗れはしましたが
4-3-1-2のビダル可変式システム。
バルザーリ投入で3-5-2のコンテシステム。
と時間帯、相手に合わせて使い分けてましたし

バルサに関しても
ペップのポゼッションの下地に
南米3トップのカウンター

ペップ時代とは
違う強さを持ってますね

このバルサを
来季どこが止めるのか楽しみです。

個人的には
モウリーニョに期待してます。

ベニテスは…
店長の逆フラグ発動に期待してます!笑

No title

CL決勝は、「意外とバルサの守備って脆いな」という感想でした。
FWの決定力の差で最終的にはバルサが勝ちましたが、ユーベはカウンターの時ですら両サイドバックとピルロをほぼ上がらせていなかったにもかかわらずバルサの守備を何度も崩していましたし、あれでリーガ最少失点というのはちょっと信じられません。
あの守備でバルサは何故失点しないのですか?

それと、店長が戦術フェライニで立ち直った今季のユナイテッドとファン・ハール監督について触れているのを一度も見たことがありません。
ユナイテッドもそうですし、色々な意味で崩壊寸前のリバプールやFCベイルからFCケイン&エリクセンに進化したトッテナムなど、今季のプレミアの総括を今年も伺いたいです。

No title

開始早々の得点でバルサのワンサイドゲームも予想しましたが、
バルサのスペイン気質のルーズさとユーヴェの意地がCLファイナルに相応しい激戦を演出しましたね。
決勝の相手がアトレティコだったらあそこまで隙だらけの打ち合いにはならなかったのではないでしょうか(とは言ってもユーベは6割がミドルという苦しい内容でしたが)。

来季はどこがトリデンテを止めるかにも注目ですが、ラフィーニャがスタメンに昇格できるかにも注目したいと思います。
今のところエストレーモとしては及第点でもインテリオールとしては半人前ですからね。

初めて投稿させていただきます。


現代サッカーには必要不可欠と言われる走力に、高い走りの質と緻密に練られた戦術を組み込んだユーベ

圧倒的な個で、戦術という概念が消えたんじゃないか(ペップ時代を思い出すと泣けてくる)という疑惑が個人的に浮上してるバルサ
まあ、個が奏でるハーモニーが今の戦術だからと言われたらそれまでなんですけどね笑

私はユベンティーノなのですが、キエッリーニが欠場してシーズンの半分以上を怪我に悩まされてきたバルザーリというのが唯一の懸念
コンディションが整っていれば今年はスベッリーニ(笑)へと覚醒した男よりもバルザーリを推したのですが、スアレスへの精神的なダメージや3バックへの変更が出来なくなるということから非常にキエの欠場が残念に思いました

スアレスが例の事件でキャンプも練習さえも禁止されて、今年は連携はないだろうと思っていた自分が甘かった
数ヶ月、試合の中や僅かな練習で各々のイメージが共有できており、それを互いに活かせるだけの技術
試合前から厳しいと思っていましたが、やはりそうなってしまいました

同点としてユーベが前への推進力をたかめたのは仕方のないことだったのかと
いくら運動量豊富なユーベといえども、延長になればある程度(一人は完全に笑)守備を免除されて体力も残っているであろう3トップを止めるのは至難のことでしょうから
むしろ、あの場面で引くのではなく立ち向かっていったことはイタリアサッカーの歴史には背くかもしれませんが、栄光は過去のものと言われたセリエにとって、王者として復活を世界に知らしめるようにも見えて胸にグッとくるものがありました
試合後のピルロとブッフォンの男泣きには、こちらも涙を流せずにはいられませんでした笑
来年はケディラが来ますし、アッレグリの指導でどれほど強力な守備の番人として君臨してくれるのか、今から楽しみですしリベンジへの期待も膨らみます

しかし、バルサはこれからどうなるのでしょうか
スーパースター、クライフの時代から受け継がれてきたサッカーはネイマールとスアレスの加入によって更なる進化を遂げたと思います
エンリケが全くの無能とは言いませんが、スアレスとネイマールがいなかったら結果を残せていたのだろうかという気がします
MSNやイニエスタなどのバルササッカーに必要な選手がコンディション不調となった時には彼が監督のままで大丈夫なのかなと…
抜けちゃならないと言われる主力を毎年放出して、「監督お前がダメだから今年は無冠だったんだぞ!」という素晴らしき独裁者率いる永遠のライバルとは違うと思いますが、長期政権はエンリケには無理そうに思えます
監督1人でチームは大きく変わるといいますが、今年のバルサは誰が率いても大丈夫だったような気が…
2年目となる来年の今頃にどうバルサのフロントが思っているのかが楽しみです笑
レアルにはベニテスがやって来ますし、クラシコを含めてこれまで以上に来年のリーガにワクワクが止まりません笑

No title

バルサが失点しないのは失ってもすぐに回収しちゃうからでしょうな。
パスを回さんでも、ポゼッションが自然と高くなっていく。

逆にバルサは相手が奪いに来ても優れた足元の技術でするっとかわしていく。

バルサに対抗しようとするチームはまずバルサのプレスをかわすテクニックが
無いとどうしようもないですね。
ハインケス時代のバイエルンだって単にハードワークだけじゃなくて
プレスをかわすパスワークもやばかったですからね。(1人当たりのボール持ち時間を限りなく減らしていくトレーニングがドイツ代表で話題になってたけど、
あれが成果なんだろうなぁ・・・)

No title

> 子供県庁さん
誰が率いても同じだと思うなら今のアルゼンチンの試合を見てみることをお勧めします。

No title

今のバルサは誰が監督でも一緒はおかしいでしょ・・・
このコラムにもある様な、メッシを右サイドで起用や、中盤に降りた時はメッシの右WGにラキティッチが入るメカニズムや、ボールホルダーのメッシに相手が偏ってきたらメッシの高速サイドチェンジで相手がスライドしきる前にフィニッシュまで持っていくなどは間違いなくエンリケを含めたコーチ陣の成果、新しいアイディアでしょ。MSN居れば誰でも勝てるはおかしいわ。
それに失点が少ないのもきちんと改善されてますよ。ピケがここ2年のだらしなさからまず間違いなく復活して、チーム全体が1対1での守備でも以前より相手の自由を奪う、プレーを限定出来る様になりました。だから、失点も少ないのです。ブスケとか守備上手になりました。

CL決勝のユーベ戦はユーベの時間もありましたが、あれは敢えてだと思います。
相手が前に出てくれたら後ろのスペースができるので、一旦奪えばMSNでのカウンター発動ですから、むしろ前に出てこさせたというべきです。
普段は相手のビルドアップ時はフォアプレスをして奪えればショートカウンター。
ハーフウエーラインを突破されたら、リトリートして低い位置で奪う守備時の戦術が今年はチームで浸透していました。(過去2年はペップ時代のフォアプレス一択で、剥がされた時は弱い弱い・・・)
自陣で守る時は、ネイマールはだいたい守備に参加して前に残るのはメッシとスアレスくらいで、これも上記と同じ理屈でいざ奪い返せばカウンター発動だからです。
今までのバルサだとカウンターをしないので、自陣で奪い返した時のチャンスを無駄にしていました。
だから、カウンターとポゼッションの両方ができるチームに変わった訳です。その為のピースがネイマールとスアレスで、3人揃った今季ようやくその戦術が出きる様になった訳です。

正直、13-14のマドリーが今年のバルサに近くて、今年のマドリーは昨年のバルサみたいだった。
昨年のバルサはスアレスというピースが足りなくて13-14のマドリーのような戦術が選べなかった
一方今季のマドリーは会長のビジネスで水運びのマリア様を、バランサーのシャビ・アロンソを放出して自滅しました・・・・
その上、ベニテスです。ベニテスにC・ロナウドとか手なづけられるのか???と個人的に疑問です。

コメント御礼

>わさび唐辛子さん

まさかの寝過ごしですか・・・(^^;
よほどオレンジのチームに頭を痛めておられるようで。

週末にツイッターでJリーグのスコア速報を見ていると
よくオレンジのチームがエクストリームな試合展開で「ファッ!?」と楽しませてくれてます(笑)



>ルイス・ガルシアさん

今後はおそらく二面性どころか
三面、四面を持ったチームが強者という時代がきますよ




>NAさん

バルサの最小失点についてはまずMSNのせいで
相手が攻撃に枚数を投下出来ないという抑止力が一つ。
(ある意味、最強のディフェンス)

あとはメッシは諦めてネイマール、スアレスのネガトラに絞って改善されてきている事。
はっきり言ってリーガだとキックオフの時点でバルサと相手のリソースに差がありすぎてバルサの守備戦術うんぬんを問うような試合は極めて少ないです。
(赤と白のマドリーと監督がくわせもののセビージャ、バレンシアぐらい?)




>レトさん

前半はどうなることかと思いましたが後半は面白い試合になりましたね。
ラフィーニャはビッグマッチでどこまで出来るかまだまだ未知数って感じがします。



>子供県庁さん

この試合のハイライトは間違いなくピルロの男泣きでしょう。
来季のユーベはポグバの残留次第ですが、中盤の層は厚くなってきましたね。

エンリケに関してはまだ監督3年目でこれまで毎年渡り歩いてきましたから、どうなるかは未知数ですかね。

いい意味でも悪い意味でも「バルサの監督」という自負と呪縛からは無縁なスタンスなので与えられたリソースから逆算して「普通に勝てる普通のサッカー」で結果を出し続けるしかないでしょう。
監督としてはサポーターに愛される存在感は出せないでしょうけど・・・。



>aceさん

ユーベは割りとバルサのプレスをかいくぐってた方ですが
リスクマネージメントとの兼ね合いで最後の局面で枚数不足・・・な感は否めなかったかと。

リーガであれをかいくぐれるチームはほとんどいませんけどね(^^;




>名無しさん

3冠という最高の結果の割りにエンリケ個人に対する賛辞はほとんど耳にしないのは何故なんでしょうかね?
バルササポ界隈の声は実際のところどうなのかも気になります。

長年の疑問として、それまで偶発的なショートカウンター(メッシ無双)はあってもチームとして戦術的にロングカウンターを狙ったらバルサはどうなるのか?の答えを今年はいやというほど見せてくれたと思います。

個人的にはポジトラ時のカウンターチャンスでさえ
「まずはパスを20本回して陣形を安定させろ!」のペップ哲学も好きだったんですが・・・(^^;

今年のペップはバイエルンでもちょっとそこらへんの毛色が違うので
もう過去のものとしたんでしょうか・・・。








店長、更新お疲れ様です。
バルササポです。現地だとどうも人気がないらしいエンリケですが、僕は素晴らしい仕事だったと思っています。ツイッターでの周りの古株のサポの方は本当にコパ決勝まで不満だったようですがw
ペップバルサはチャビがいてこそのスタイルだった面があるので、彼に頼りきれなくなった以上、中盤の機能の組み替えは必要だったかな、と。切り合いになったらタレント力で勝利できるだろう、だから押し込まれたらいっそ引き込もう、というようなカウンターの設計は、どことなくマドリーっぽい感じもしますね。ただ、ポゼッションの質もまだまだ高いちーむではあることは訴えたいです。
長文失礼しました

No title

>今後はおそらく二面性どころか
>三面、四面を持ったチームが強者という時代がきますよ

どこのポジでもどんなプレーでもできるオールラウンダー10人+フィルダーとしてもそれらと遜色ないキーパーで
カメレオンサッカーやるチームを俺が生きてるまでに見れたらいいな

No title

更新おつかれさまです。
楽しみにしていたのに、「なぜユーベが負けたか」の検証は辛くて途中で読めなくなりました…。

ところで、今のバルサに勝てる戦術、一つ心当たりが。
マッツァーリを涙目にした、ディマッテオ率いるチェルシーの、戦術:ドログバ(笑)
キーパーが前線めがけてドゥーン!と蹴って、ドーッとFWが押し寄せ、バーン!とドログバがヘッド!
ドーン!とゴールで決まりですよ。
まさに脳筋の申し子なサッカー。
ナポリ応援してましたが、ああまで開き直り・割り切られたら、もう笑いしか出ませんでした。
あの時の店長さんのレビューにも大笑い。
ナポリのトリデンテとMSNではレベルが違うとはいえ、あのチェルシーなら今のバルサ相手でもユーベよりは勝率高い、ぶっちゃけ五分以上の戦いになったんじゃないかと思います。
ドログバに向かって頭越えていくボールは防ぎようがないですからねえ。
もちろん自陣のゴール前にはバスを停めるのです。
でもこんなんでバルサを負かしても、おそらく誰も「戦術の進化」と言ってくれないのが悲しいところ。

ただ、今のバルサのサッカーも別に「戦術の進化」ではなく、個人的には「圧倒的な個を揃えた方が勝つ」という、昔ながらのものだと思います。
セリエ好きの贔屓目かもですが、前線がメッシ一人だけだったら、アッレグリのユーベは何とかしてたんじゃないかという気もしていたり。
複数の圧倒的な個をちゃんと活かしているのは凄いですけど、戦術的に新しいものがあるかと言われれば、特にないような。
力の差が大きい場合、普通にやれば勝てるので、特に戦術練る必要もあんまりないですし。
新しい戦術は基本、持たざるチームから出てきて、誰にでも応用可能なものかと。
セリエは、戦術が良く分からない自分が見てても、面白い動きをするチームがヒョコッと現れたりするので、たまらんものがあります。
といいつつ、船こぎまくっちゃう試合も多いですが(笑)

あ、よい動画のご紹介、ありがとうございました。
作者がユーベサポというのも大変によろしかったです。

No title

戦術の進化は確かに薄くなりましたが、長いサッカーの歴史から見れば頻繁にある事じゃないんじゃないでしょうか?
マイナーな革新はありながらも、基本は圧倒的な個を揃え、上手くチームとして機能させたクラブが優位だったのでは。。。でなければ、ファギー時代のマンUはどう説明するんでしょうか。

過去は長いので、80年代から遡れば基本フォーメーションが3-5-2でトップ下が全てと言っても良いくらいの時代で、それを打ち破る為にマンマーク(守備の革新)が生まれた。
しかし、マンマークでも足元ではなくスペースに出されると後手に回る(攻撃の革新)ので、入ってきたゾーンで潰す90年代初期のサッキのゾーンプレス(守備の革新)が生まれた
サッキのゾーンプレスは前からボールを取りに行く事が多く、その時代それほどアグレッシブな守備はなかったので、周囲も面を食らうがいざ慣れると、高いラインの裏をシンプルに使われること(あれ、ペップバルサ?)でサッキのゾーンプレスは当初ほど脅威でなくなった。
そこからゾーンプレスが浸透しますが、基本自陣でのボールを狩る意味合いになる。その影響でトップ下はスペースがなくなり、司令塔はどんどん位置を下げ、ピルロや、現代の様にCBとボランチがゲームメイクを最も必要となる時代に。同時にトップ下という種族がほぼ絶滅。
そのゾーンプレスでまず、サイドの高い位置にスペースがあると気づいた指導者達はウイングという戦術を用いだす(2000年前後、攻撃の革新)
しかし、守備側はサイドハーフも入れたプレスバックで2対1で潰す事で防ぐ(守備の革新)
今度はようやくペップの出番で2ライン間の間受けで猛威を振るう(全盛期2009-2010のバルサ)
しかし、それも中央を固めればバルサのちびっ子軍団にサイドはくれてやればいい(守備の革新)
今は引きこもる側はあえて前に出させて自陣からロングカウンターが増えていると思います。
ワールドカップしかり、モウナチオのチェルシーを破ったチームがことごとく取る戦術と良い、セリエAでユーベを破るチームといい、アトレティコマドリーが負ける時と言い
それも、結局「スペース」を巡る戦いで、引かせたら強いチームでも前に出てこさせてカウンターを仕掛ければ流石に守備網は構築できていない。

と見れば、10年単位でしか大きな戦術の革新はなく、その間はマイナーチェンジで戦術は変わっているので、2010のモウ・マドリーとペップ・バルサの熱い戦いの連続がまたすぐに来るのは難しいのでは。。。

決勝でユーベが敗れたのも、単純にバルサが個を3人も持っていて2vs1をユーベがあちこちで作らざるをえないのが試合前からのネック、でそれをMSNがきちんと仕事した。となればお手上げ、と簡潔に言えばそんなもんjyないでしょうか。。。
あまり深堀りしすぎても、迷宮入りするかと。

No title

お答えくださりありがとうございます。
やはり、バルサの守備がスタッツほど固い訳ではないのですね。

レアルやプレミアの4強、PSGなど、戦力でバルサに対抗できるチームであれば、MSNを無失点に抑え切ることは不可能と割り切って、引かずに正面からの殴り合いを仕掛けるのが最も勝ち目があると思うのですが、いかがでしょうか。
現実問題としてMSNを相手に無失点で切り抜けるのは困難ですし、バルサの守備とてあまり強固ではないのですから、多少の失点は覚悟の上でオープンに挑んでバルサより1点多く取って勝つというのが最も現実的だと思うのです。
今のバイエルンでは無理でしょうが、ハインケス最終年の三冠バイエルンであれば今のバルサを圧倒するのではと想像しています。

店長代表戦の考察も宜しく

ご無沙汰です。

ほんと、チャンピオンズリーグ決勝を見ると、店長と同じく、なんとも言えない気持ちになりますね。

アンチバルサの私ですが、今回のマッチを観て、縦も横も使うバルサに圧倒されてグゥ~~の音もでない試合展開に拍手と賛辞しかないです。

ただただ、ユーベは頑張ったと思いますよ。

最後まで、いや、75分まで、夢を見させてくれましたから。

試合を観て思ったのですが、若き頃のジジならば、シュートを弾いた二点目のシーンで、前には弾かず上手にゴール裏に掻き出していたのではと思うのですが、店長はどう感じました?

タラレバで申し訳ないのです。

ただ、年老いたジジの姿に、そろそろかなと思う次第です。

店長の解説を読んで、試合を振り替えれる有意義なこの場が長く続く様、お体に気をつけて、新たな更新をヨロシクお願いしまーす!

コメント御礼②

>のーべんさん

最終的にはシャビ抜きの中盤でイニとラキティッチが仕事した先制点はなにか今季を象徴するようなゴールでしたね。

ポゼベースにカウンターが身についた感じで幅は確実に広がったと僕も思います。



>kさん

今季、実際にそのドログバを持っているモウリーニョがバルサと戦う機会が無かったのが残念でしたね。

セリエに関しては今季もジェノア、エンポリ、ラツィオと面白いチームが出てきましたが、日本までくる情報量の少なさに涙




>名無しさん

たしかにモウ×ペップの頃は急激な進化があった振り戻しはありますよね。
その一定期間は「戦術<<個」寄りになるので、そこで再び進化の「必要性」が出てくる流れなのかな・・・と思っております。

その昔、ロマーリオ、ストイチコフ、ラウドルップやロナウジーニョ、エトー、メッシもいずれ対策が編み出された事を考えるとこのMSNの来季以降が楽しみです。




>NAさん

最も勝ち目があるのが一周して「打ち合いに持ち込む」に迷い込んでしまうほど、このMSNは強烈って事ですかね。
そもそもこのMSNと打ち合ったらアカン!から出発しているはずが手詰まりに次ぐ手詰まりで(^^;

実際に打ち合って勝てるとしたら、これに見合うタレントを揃えるのが最低限必要なので現実レアルぐらいかと・・・。

ハインケスだとロッベリーの両翼は互角でもゴメスはPA内でしか仕事の出来ないクラシカルなCFなのでアシスト、ドリブル、流動性のあるスアレスとは比較出来ないかなーって気もします。




>長門さん

あんな試合を見直すとか真性のドMだけでは?(笑)


あ・・・俺か(爆)




>青葉のインテリスタ さん

世界中のサッカーファンに75分まで夢を見させた事がユーベ最大の功績でしょうね。

メッシの強烈シュートはあの低さとスピードで打たれているので手に当てるだけでも精一杯って気もします




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Author:soccertentyou
年間300試合観戦のサッカー馬鹿によるサッカー馬鹿の為の戦術分析ブログ

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