バルセロナは本当にサイド攻撃のチームなのか? 【中央突破復権の時代】

*2011-02-09更新 (アーカイブ記事)





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<バルセロナは本当にサイド攻撃のチームなのか?
【中央突破復権の時代】>




突然ですが、問題です。



まずは下の図をご覧下さい。


  ↓   ↓   ↓

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局面はバルセロナのカウンターによる速攻。



ボールを持っているのはメッシ。



さて、もしもあなたがメッシだったとしたら・・・・・





この後どんなプレーを選択しますか?





答えは後程発表しますので、今日はこちらをまず頭の片隅に置いてお読み下さいませ。(笑)





<無垢な疑問>



初めて・・・・・



そう、本当に初めてサッカーを観た あの頃を思い出していただきたい。




ふと試合を観ていて、こんな事を思った経験は無いだろうか?


「なんでこの人達 横からばっかり攻めるんだろう・・・・」



言うまでもなくこれは僕の経験談です(笑)




まだ純粋だった少年時代の僕は、

ゴールは真ん中にあるというのに必ず横から迂回して中へ折り返すという攻撃が繰り返される様を見て

無垢な疑問を抱いたものである。




もちろん、今ではそんな事はサッカーの常識の一つとして理解している訳ですが、

では果たして本当にこの無垢な疑問に対して我々は論理的な回答を持ちうるのか?



今日はここを出発点に議題を広げていきたいと思います。




<サイドを制す者は試合を制す>



「攻撃は急がば回れ。」



「相手の守備が集中する中央のエリアを避けて

オープンエリアのサイドを突く事が結果的にゴールへの近道である」




今更持ち出すまでもなく、これはサッカーにおける一つの常識です。



しかし、そうは言っても80年代後半~90年代中盤にかけてはまだ

サッカーにおける花形のポジションは「トップ下」に代表される中央のエリアでした。




マラドーナ、ジーコを経てリバウド、ジダンに至るまで

当時を彩った"時代のスーパースター"は軒並みセンターで活躍する選手。




しかし、プレッシングによる守備戦術が発達し、

急速に中央のエリアからスペースと時間が消滅すると

その後に続く"時代のスーパースター"はフィーゴ、Cロナウド、メッシとサイドの選手へ以降していく。




中央が手狭なら、サイドのオープンスペースをいかに有効に使うかが勝敗に直結する。




言わゆる「サイドを制す者が試合を制す」と言われる時代の到来である。




本来、トップ下を主戦場としていたロナウジーニョが

バルセロナにおいて左サイドのポジションに新境地を見出したのは、

まさにこの時代の転換期を象徴している。




そして現在、最もこのサイド攻撃を高いレベルで実現しているチームはどこか?と問われれば、

恐らく多くの方が「FCバルセロナ」と答えるのではないだろうか。



事実、現在のバルセロナは異次元の強さを見せている。


昨年末の衝撃的なクラシコに始まり、

先日はリーガエスパニョーラの記録を塗り替えるリーグ16連勝を成し遂げたばかり。


(全38試合の年間リーグにおいて16連勝って・・・(^^;)



そして展開しているサッカーのイメージも広くワイドに開いた3トップの布陣などから

「サイドアタックの権化」という連想も抱きやすい。


しかし、ここで天邪鬼な性格の店長が敢えて提唱したい。




"現代サッカーにおいてバルセロナこそ、

中央突破復権を予感させるチームに違い無い"
と。




<バルセロナに見る中央突破への意識>



「サイドを制する者が試合を制する」時代にあって、

攻撃の進化の裏返しとして、それに対抗する守備の進化も急速に発達していくのは自然の道理だろう。



現代サッカーではSBに本来CBを任せるような屈強な選手を置き、

結果としてDFラインに4枚CBを並べて「サイド攻撃潰し」の布陣を敷いてくるチームもザラにある。



又、そこまで極端なチームでなくとも、

現代サッカーの常識として「ブロックによるゴール前の封鎖」及び、

「SBとウイングの縦の挟み込みによる連携守備」は

今やどこのチームにも浸透しつつある。




結果、近年の国際レベルのゲームにおける

単純なクロスからの得点率というのは年々減少傾向にある事が

FIFAやUEFAのテクニカルレポートにも上がってきている。



そんな時代にあって、

この閉鎖状況を打開する一つの方向性を打ち出しつつあるのがFCバルセロナなのである。




・・・はい、ではここで冒頭の答え合わせをしましょう。(笑)





まずは【右のシャビにボールを預ける】を選択した貴方。



はい、貴方は大変手堅く、堅実に人生を積み上げていくに違いありません。



店長とは間逆のタイプと言っていいでしょう(笑)



しかし反面、ここぞという時リスクを冒して攻めに出る勇気が足りない一面も。


きっと合コンではあと一歩の”決定力不足”に泣かされた経験もあるのでは?





続いて【自らドリブルでぶち抜く】を選択した貴方。



もしかして、周囲の人達から

「自己中」  


なんて言われた経験はありませんか?(笑)



上の2択を選んだ方はマイノリティとしてww、


きっと【左のビジャにパスを通す】を選んだ人が一番多いんじゃないかなーと思います。

   ↓    ↓    ↓

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確かにプレーの成功率とパスが通った後のリターンを天秤にかけた時、

この選択が最もバランスがいいと思います。


パスが通った後はビジャが抜け出して中のペドロにグランダーを折り返してシュート、

もしくはパス&ゴーで走り込んだメッシにマイナスの折り返し・・・とかね。



しかし、実際にメッシが選択したプレーはこの3つの内のどれでもない

4つめの選択肢でした。



【実際にメッシが選んだプレー】

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メッシはルックアップで右のシャビ、左のビジャを確認した後、

迷う事無く中央のペドロへの一番狭いパスコースを選択。



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難なくこのコースにパスを通したメッシと

必ずここに通してくると信じていたペドロの抜け出しにより

パス1本でGKと1対1へ持ち込んでゴールが決まりました。




この局面、例えば日本代表だったら、Jリーグのチームだったら・・・


いや、バルセロナ以外の世界の多くのチームが

きっと左のオープンスペースを使う事を選択したでしょう。




しかし、ここで一度ボールを左に迂回してしまうと

相手チームに対し僅かながらも守備体形修正の時間を与えてしまい、

結果的に得点への可能性はグンと落ちてしまう。



こんなコンマ数秒を争うぐらい、

現代サッカーのトップレベルは厳しいものになってきているのだ。




故にこのボール1個分の狭いコースを平然と通すパス技術と「中央突破」への強い意識が

特にメッシ、シャビ、イニエスタの"時代を代表するバロンドールトリオ"から伺える。



シャビ⇒イニエスタたん!!の阿吽の呼吸から生み出される中央突破は

店長を・・・・、もとい世界のバルセロニタ達を虜にしている。




メッシを右のウイングとして使い、シーズン6冠を達成した「第1期 黄金期」を経て、

各チームの「バルサ潰し」の守備に対抗すべく ペップが新たに進化させたのが、

メッシを"自由なCF"として中央に置く現在の「第2期 黄金期」のチームである。



サイド攻撃のイメージが強いFCバルセロナではあるが、



その実 この中央突破への強い意識こそが他のチームとの差を生み出し


現在の異次元の強さに繋がっていると店長は見た!




おそらくこれからの近代サッカーの進化とは

サイド攻撃は当たり前の前提として持ちつつも、

【より強い中央突破復権の時代】が来ると読みましたが、


貴方の意見はいかがでしょうか?



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