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挑んだマンUと受けたRマドリー 【異次元バルサを巡るストーリー】

*2011-06-03更新 (アーカイブ記事)







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<挑んだマンUと受けたRマドリー
【異次元バルサを巡るストーリー】>





あれからCL決勝を3回ほど見直してみました。


しかも3回目は90分をまるまるスロー再生にしてww


(注* 1試合見終わるのに2時間半かかります。よい子はマネしないように。)





何故って・・・?






坊や・・・(ry



だからとかではなく、

かと言って「他にやる事ないのか?」という事でもありません!(キリッ!)





何故ならば、あの試合が来季のサッカーシーンの"一つの基準"となるからです。



もちろんバルサはあれを更に超えるサッカーを模索していくシーズンになるでしょうし、

他のチームはまずはあのバルサに対抗し得るサッカーを探っていくシーズンになるでしょう。



そこで今日は、90分スロー再生で見えてきた 試合のポイントを検証しつつ、

そこに来季以降の展望を加えてお贈りしたいとおもいます。




【ベルバトフ外しの是非】
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試合後、一部では「ファーガソンの采配ミスでは?」とも囁かれている「ベルバトフ外し」


メンバー発表の際のちょっとしたサプライズだった訳だが、

店長はこれを観て「さすがはファーガソン・・・」と感心していたクチである。



というのも試合前から個人的には


「この試合でベルバトフの使い道は無いだろう」


と思っていたからだ。



あるとすれば途中投入と見ていたが、

その場合は既に試合はユナイテッドの負けパターンになっているはず。




CL決勝という大一番の試合で、

ボールはバルサに取り上げられる事が分かりきっている。


そのような厳しい試合で、

ベルバトフの 時に淡白な一面を見せるプレースタイルでは

そもそもピッチ上の熱気を帯びたテンションとは噛みあわないだろう・・・と。




この試合、ユナイテッドのCFに求められる役割は

「泥臭くてもいいからバルサから1点を奪う事」である。



今季のプレミア得点王を捕まえて言う事ではないのかもしれないが、

ベルバトフは決して生粋のストライカーではない。


今季積み重ねた得点の内容を見ても

ほとんどが固め打ち、もしくは格下相手に3-0、4-0と試合が壊れてから決めている得点の割合が高い。


試合を決定づける得点が大半を占めるエルナンデスとは非常に対照的だ。



したがって、「虎の子の1点」を狙うならば、

手持ちの駒の中で最も"点取り屋"としての気質が高いエルナンデスの起用は理に適っている。



あらゆる試合展開での交代策をも見据え、

ベンチに座る持ち駒に至るまで「戦える選手」で揃えてきた姿勢にファーガソンの本気を見た。



*補足ではあるが、店長の個人的な好みで言えば

断然エルナンデスよりベルバトフ派である事は付け加えておきたい。(笑)


(あの淡白さと表裏一体の「得点への美学」がツボww)




【無視されたエルナンデス】
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今季開幕前、まさかCL決勝の大一番に

この"チチャリート"がルーニーと2トップを組んでいるとは

ユナイテッドのサポーターでも予想だにしなかったのではないか。



エルナンデスのアドバンテージは何と言ってもルーニーとの相性の良さだ。


DFラインに張り付いて常に裏を狙う姿勢が、

結果的に相手DFラインを押し下げ、開いたスペースでルーニーをフリーにさせるのがチームの狙い。



両WGが前残りになって、CFのメッシが自ら降りてくるバルサと

CFをオフサイドポジションに上げて結果的にルーニーをセカンドトップとするユナイテッド。


方法論こそ違うものの、両チームの狙いは「10番をフリーにさせる」という点で一致している。




だが、エルナンデスにとって飛躍のシーズンを締めくくる大一番は苦い思い出となった。



この試合でもいつも通りの動きを見せたエルナンデスだが、

バルサのDFラインはその動きにつられる事なく、エルナンデスを無視するようにラインを高く保ち、

オフサイドによって彼を無効化した。


(この試合でエルナンデスが記録したオフサイドは両チーム最多となる5)



オフサイドを恐れ、手前に引いたりサイドに流れてボールを受ける場面では

百戦錬磨のピケ、マスケラーノを前にキープすらままならず完敗。



とはいえ彼は今季がデビューシーズンとなるルーキーだ。

この経験を来季への糧としてくれるだろう。





【ルーニーは別格?】
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試合後、各方面で「やはりルーニーだけは別格」といったものから

「ルーニー対バルサ」のような極端なものまで

『ルーニーだけは違った』という論調の記事を見かけたが、個人的にはこれに異を唱えたい。



確かにシュート数2本で1点を奪った決定力はさすがの一言だが、

2年前の決勝と比較して出色の出来だったとは思わない。



左SHとして起用された2年前の決勝では攻撃面では完全に「消えて」いたものの、

その献身的な運動量でSBの上がりを抑制していた。


今年は本来のFWに移された為、攻撃面でその持ち味を発揮したが

チーム全体における守備という観点で見れば、後方の負担は2年前より確実に増している。


(Dアウベスは完全に蘇ってしまった)



個人的には、攻撃ではFWとして絡みつつ、

もっと守備面でもブスケスを潰す働きを期待したかったのだが、いかがだろう…?





【ギグス起用の功罪】
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試合前のプレビュー記事でも【ギグス起用の是非】は注目ポイントの一つとして挙げさせていただいた。

結果的にファーガソンは想定された中で最も攻撃的な選択肢である

CHの一角としてギグスを起用してきた。


今季終盤戦で機能していた形をそのままバルサにもぶつけた事になる。



この日も守備時におけるギグスは、度々中盤のエリアを飛び出し

積極的にバルサのアンカーであるブスケスの位置まで深追いしてプレスを敢行。


この判断自体は2枚のCHの内、1枚がチャレンジし、もう1枚がカバーで残るという

いわゆる「プレミア式4-4-2」におけるオーソドックスな形。



しかし、バルサはこの動きを狙っていた。



撒き餌はピケ、マスケラーノ、ブスケスで作る最終ラインのトライアングル。


彼らによるパス回しでルーニー、エルナンデス、ギグスをおびき寄せ、

手薄になった中盤をシャビ、イニエスタ、メッシで徹底的に突く形がハマり出す。



残ったキャリックをフォローする為、パクとバレンシアがフォローに入るも

数的同数、時には数的不利の状態でバルサの中盤と渡り合うのは

いかにユナイテッドと言えども不可能だった。



一度撒き餌で振り切られているギグスには

戻りのスピードと運動量は期待出来ないし、ルーニーもこの日は前残り。



見かねたファーガソンが後半、パクをセンターに移してギグスを左サイドに出してみたものの、

今度はDアウベスの運動量にギグスが付いていけず、再三左サイドの裏を取られてしまう。


(マーカーがパク⇒ギグスに変わったDアウベスは後半、やりたい放題の4トップ状態に)



やはり守備という観点からはギグス起用のリスクがもろに出てしまった格好だ。



しかしその反面、攻撃ではギグスしか中盤で効果的な起点が作れておらず、

唯一の得点もやはり「ギグス―ルーニー」の黄金ラインによるワンツーから生まれている。



ファーガソンからすれば守備のリスクは重々承知の上で

「勝ち」に出る為に致し方ない采配だったと見るべきだろう。





【個々の質でも量でも・・・】



そもそも37歳のギグスを90分、そしてルーキーのエルナンデスを先発起用せざるを得ないユナイテッドは

単純な戦力値の比較でも劣勢は必至だった。



ギグスの起用は、バルサで例えれば 未だに守備は目を瞑ってロナウジーニョを起用し続けているようなものであり、

本来エルナンデスと同じ扱いでもおかしくないペドロ、ブスケスの若手組は既に様々な大一番を経験し、

今では大ベテランのような風格すら漂わせている。




更に、選手個々の「質」だけでなく、「量」でもバルサはユナイテッドを凌駕した。



試合後のスタッツではチームの走行距離で優ったのはもちろん、

特にパス本数のデータはこの試合を如実に物語っている。



先日のレビューでも述べた通り、バルサで最多のパスをさばいたのはシャビの136本だが、

ユナイテッドにおけるパス総数の1位と2位はCBのヴィディッチ(51本)とファーディナンド(40本)であり、

3位のギグス(43本)を加えたトップ3の合計でもシャビ1人分に及ばない。



個々のプレー分析でも、データ上の数値でも

改めてバルサの圧勝だった事が確認出来る。




<バルサの食いつかせるパス回し>
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この試合でも随所に見られたバルサにおけるパス回しの基本「食いつかせパス」について。


最も基本的な3人で行う形を解説していこう。



ここでは分かりやすく パスの出し手役をA、食いつかせ役をB、パスの受け手役をCとする。



まずはBが敵の守備陣形の中心にポジションを取る事から全ては始まる。

(出来れば2~3人のDFがブロックになっているそのど真ん中が最も望ましい)



ボールを持ったAはBへパスを出し、Bは2~3人のDFを引き付けつつパスを受け、

すぐにAへリターン。



この時、Cは既に "Bに相手DFが引き付けられた事で新たに生まれたスペース"へ移動を始めている。



Bからリターンパスを受けたAは、ワンタッチないしツータッチの素早いパスでCへ展開。



Cはフリーで、尚且つ前を向いた状態でボールを受ける。


(これで攻撃のスイッチがONに)





原理的には至って単純で、これは算数の問題だ。


B1人に対し、相手は2~3人を充てているので、

必然的にCは数的優位を傍受出来るという理屈である。



バルサはこのパターンを時に4~5人の選手が絡み、

相手が完全に食いつくまで徹底的に繰り返して行く。




だが、もちろん実際に行うのは言うほど簡単ではない。

特にBの役が肝となる。



当然だろう。


通常、パスの受け手はマークからなるべく離れて、よりフリーで受けようとするものだが、

それを敢えて敵のど真ん中で受けろというのだから。


もしここでボールを奪われてしまえば、

一気に3人以上がカウンターに置いていかれるリスクを負っている。



故にAとCの役は常時、局面によって誰もが請け負うが、

「食いつかせ役」のBだけはそのほとんどの場面で必ずシャビ、イニエスタ、メッシの内の誰かが

その役割を担っている事がスローによる検証で確認出来た。



(言うまでもなく、チームの中で最もボールロスト率が低い3人に限定する事でのリスクマネージメント。)





<『食えない男』>
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このバルサの「食いつかせ」に対し、一切「食いつかない」事で対抗したのが

"クワトロ・クラシコシリーズ"におけるモウリーニョだった。


バルサのDFラインで行うパス回しには徹底的に無視を決め込み、

3センターで中盤を閉鎖し続けた。



敢えて果敢に奪いに行ったファーガソンと 徹底的に"待ち"の姿勢に徹したモウリーニョ。


(イグアイン、ベンゼマ、アデバヨールをベンチに並べ、カウンターの起点エジルも途中で下げた。)



現在のところ、後者の方が結果は出ているが、

これはこれで難しい一面もある。



ユナイテッドやマドリーといったクラスのチームが

自分達のやり方を捨てるのはそう簡単な話ではない。



事実、モウリーニョのRマドリーも初対戦となったクラシコ(in カンプノウ)では

それまでリーグ首位を走ってきた自慢の布陣をそのままぶつけ、

そして0-5で惨敗している。



モウリーニョは新たなチームに就任して、キャンプから半年かけて作り上げ 確かな手応えを感じていたチームに


ファーガソンはあの決勝でバルサに敗れてから、2年の歳月をかけ、より完成度を上げていたチームに



それぞれ絶対の自信を持っていたはずだ。



もし、今すぐにでもファーガソンに再戦の機会が与えられたならば、

全く違ったアプローチで試合にあたるのではないだろうか。






<歴史は巡る・・・・>



最後に来季以降、このバルサへの対抗策として出現するであろう新たなトレンドを

店長の妄想を加味して、ここで一発ぶち挙げてみたいと思う(笑)



それは、もはや時代遅れの遺産と言われた

「マンツーマンディフェンス」と「3バック」の復権だ。



バルサがゾーンディフェンスの継ぎ目、隙間を付いてくるのなら

それに対抗するにはマンツーマンディフェンスしかない。



同じように、バルサがサイドを捨て徹底的に中央を崩してくるのなら

いっそこちらもサイドを捨て、

3バック+中盤3センターによる「完全中央封鎖」を試みても面白いんじゃなかろうか・・・?





歴史上のあらゆる名将と呼ばれた監督達は口々に言っている。




『戦術に古いも新しいもない。 歴史はまた 必ず巡る』


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