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若きブラジルの収穫と課題 【ブラジル×ベネズエラ】

*2011-07-07更新 (アーカイブ記事)




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<あのオランダ戦から1年->



開幕戦のアルゼンチンに続き、もう一つの優勝候補ブラジルの登場である。



ブラジルのガチな公式戦を見るのは

昨年のW杯オランダ戦以来、初の事。


今回のブラジル代表は、言わばあのオランダ戦の反省を出発点として作られたチームだ。



そこで今日は「ブラジル×ベネズエラ」のレビューに

ドゥンガが作り上げたチームから何が変わっていて何が継続されているのか、

そこら辺の比較も織り交ぜて進めていきたいと思います。



ですので、引越し前の店長ブログから昨年のW杯「ブラジル×オランダ」のレビューを

今一度読み返していただいてから、本稿をお読みいただくとより分かりやすいかもしれません。


【2010W杯 ブラジル×オランダ 店長レビュー『罰を受けたブラジル』】⇒




<「ユニット」を重視したメネゼスの起用>
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新生ブラジルの布陣は4-2-1-3。



攻めはカカ、ロビーニョ、Lファビアーノによる

カウンター専門部隊に任せ切りだったドゥンガのチームと比べるまでもなく、

前線にはズラリとテクニシャンを並べており、ブラジルの「原点回帰」路線が明確に打ち出されている。


加えて、今回召集された25人中、14人が2010W杯メンバーから入れ変わっただけでなく、

スタメン11人全員が欧州組だった昨年のチームから

ガンソ、ネイマール、ルーカス(途中投入)らの国内組の若手を抜擢し、

チームの「世代交代」をも同時に進めている最中だ。



新しく生まれ変わった前線の組み合わせだが、

そこにはメネゼス新監督の確かな算段もあった。



言うまでもなく「ネイマール×ガンソ」はサントスにおける黄金コンビだし、

パトとロビーニョはミランで攻撃のユニットを組んでいる2人だ。



この辺は、メッシを活かす為にバルサの「形」から入ったアルゼンチンのバチスタ監督と

形より「中身」を重視して、システムは自己流だがクラブにおける選手間同士のユニット性を

代表で活かそうと考えたメネゼス監督との対比が興味深い。



ここ数年、もっぱら各カテゴリーの"代表監督"を務めてきたバチスタと

昨年までブラジル国内のクラブを渡り歩いてきた"叩き上げ"のメネゼスとの色の違いがよく表れている。



<10番カカ⇒10番ガンソへ>


このチームではブラジル伝統の10番がカカからガンソへ受け継がれた。



攻撃の大部分がカウンターを基本に組み上げられたドゥンガのチームにとっては

カカほど10番を背負うのにピッタリな人材もいなかった事だろう。


いわばカカはカウンター攻撃のスペシャリストだ。


高速ドリブルによる推進力と決定的なスルーパスだけでなく自身もゴールを奪える得点力は

過去のセレソンの10番達と比べても突出していたと思う。



反面、相手にリードされ、守りを固められてスペースがない展開、

はたまた緻密に組み上げられた戦術では及ばない極限状態の試合では

攻撃の停滞、機能停止に陥る弱点を内包していた。


ロジックが完璧に組み上げられていたが故に、

わずかなほころびやネジのズレが

あっと言う間にチーム崩壊につながる脆さが大一番のオランダ戦で一気に噴出してしまった。



それに比べると、今回のセレソンにおける攻撃ロジックの緻密さはだいぶ緩い。


緩いというのは、ゆとりがあるという事で

多少のイレギュラーな事態に対しては選手個々のアドリブによる挽回の余地が残されているとも言える。



・・・さて、そこで新たに10番を背負ったガンソである。



個の突進力、得点力、スピードなどではカカには遠く及ばないが、

深みのあるゲームメイク、閃きを活かした局面を変えるパスなどは

カカには無かった大きな魅力だ。


カカがアタッカー寄りの選手なら ガンソは完全に司令塔、純粋なMF寄りのプレイヤー。


どこか80年代サッカーを思い起こさせるクラシックな「トップ下」、「王様」だ。



この2人の違いが現在と過去のチームを決定的に分かつ要素であり、

これがまた昔からブラジルのスタイルは「10番が決める」と言われてきた所以だろう。



ガンソの 時にヒールなども使った味のあるトラップと

ボールを持った際の仁王立ち感、腰に手を当てる角度なんかは非常に店長好みである(笑)



<メネゼスが植え付けたもの>


試合は開始早々からブラジルが圧倒的に押し込んだ。


「ネイマール×ガンソ」「パト×ロビーニョ」というコンビネーションの軸がある事で

攻撃陣も迷わずプレー出来ている。


あとはパトとガンソの縦のラインが大会中に熟成されてくれば、

かなり面白い事になるんじゃなかろうか。



ベネズエラは守る事に手一杯なのか、端からブラジル相手なら引き分けで良しと思っているのか、

防戦一方でボールは奪えても攻撃が形にならない。



一見、選手達のコンビネーションと即興に多くを委ねているかに見えたメネゼスのチームだが、

そこはクラブシーンで実績を積んできた名将らしく、

しっかりとチームに植え付けた武器も併せ持っていた。



それは「攻守の切り替えの速さ」だ。



言葉にすると派手なブラジルにしては「何か地味な話だな」・・・・と思われるかもしれないが、

「攻守の切り替えに隙が無いブラジル」というのは

なかなかに反則級な威力を秘めていたものである。



前半はブラジルがこのスピーディーな展開に持ち込んで

再三決定機を迎えるも最後のところで活かせず終い。



もちろん、この後

その痛いツケを払わされるのがブラジルと言えども「サッカーの常」です。




<若さを露呈したブラジル>



試合は後半、ベネズエラは完全に攻撃を放棄し、自陣を8人で固めてきました。


前にお飾りで2トップを残していますが、

どちらかと言うとルシオのドリブルとチアゴシウバに展開させない為に

とりあえずハリボテでもいいから置いておきました感がアリアリ(笑)



対するブラジルも前半あれだけスピーディーな攻守を繰り返したせいか、

さすがに動きが鈍くなり、ポジション修正が1歩、1歩遅れ始めます。


それでもブラジルは遅攻でも充分攻撃が出来る前線ユニットなのですが、

さすがに4人に対し、守備陣が8人では状況打破は厳しいところ。


こんな時は一列後ろでノープレッシャーのボランチが攻撃参加出来るかどうかが鍵を握ってくる訳ですが、

ここでブラジルの弱点が露呈されてしまいます。



↑の一連の図でも「守備」では活き活きと躍動していたラミレス、ルーカスのボランチコンビは

「攻撃」になった途端、その展開力と攻撃力の不足がチームの足枷に。


ラミレスは持ち前の機動力で積極的に絡もうとする意思はあるものの、

ミスのオンパレードで逆に攻撃の流れを断ち切ってしまいます。



やはりボランチには1枚、展開力のある選手が欲しいところですね。


往年のドゥンガのような・・・。




パスが回らなくなると⇒足が止まりだし⇒終いには個々が強引なドリブルを始め出す



いつの時代も変わらないブラジルが持つ「黄金の負けパターン」です(笑)



こうなるとこれまで「良い」方向に作用していたチームの「若さ」が

一気に悪い方向に出てしまいます。



前半は「優雅な動き」に見えていたガンソの飄々としたプレースタイルも

後半は一気に「緩慢な動き」に見えてくるから不思議なもので。


こんな苦しい時間帯はもうちょっと大きく動いてマークを外すなり、ボールを呼び込むなりしないと

試合から消えてしまうんですよねー。



そして本来、こういう苦しい時こそチームを引っ張らねばならない「若きエース」ネイマールに至っては

真っ先に「無謀なドリブル」のスイッチが入ってしまった模様・・・(^^;

(「暴走モード」ON)



まあ、このへんは2人ともまだ欧州のトップレベルでプレーしていない甘さと若さが出てしまったかな…?

という感じですかね。


ちょっとこの2人に関しては大会前からメディアと周囲が騒ぎ過ぎなので、

長い目で見守ってやりたいところです。


(ネイマールはモウリーニョ指導注入で一発で治るっしょwww ・・・あ、まだ移籍は決定じゃなかったか(^^;)




終盤、選手交代で修正と挽回を図りたいブラジルですが、

こんな時、投入されるのがフレッジというところに、

アグエロだディマリアだのアルゼンチンとの差を感じてしまいます(笑)



もちろん、こんな交代では試合の展開を変える事は出来ず0-0でタイムアップ。




確かに大会前の期待値の高さからは物足りないスコアレスドローのスタートでしたが、

何よりチームが生まれ変わっている過渡期でもあるし、

試合内容自体も店長はそう悲観する程のものではないと思います。


少なくともこの9ケ月間でのメネゼスの仕事の成果ってのは見えましたし。



ただ並べているだけのアルゼンチンとは全然"質"が違うので、

賢明なる店長ブログ読者の皆様は

同じ「引き分けスタート」で扱ってはいけませんよ?(笑)




あ~・・・何々・・・?



ちょうどアルゼンチンのバチスタ監督のコメントが大会サイトにUPされてるじゃないですか。




どれどれ・・・?







バチスタ
『もしかしたら9番(CF)が足りないかもしれない (キリッ!)』






















お前…どの口で言った!?www





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