スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『チーム・バチスタ』の迷走 【アルゼンチン×コロンビア】

*2011-07-11 (アーカイブ記事)








2011-07-11_19-25-43_entry-10950529112_o0387025311344147325.jpg
<大会を覆う「バルサシンドローム」>


この大会を見ていてふと思い浮かんだ言葉があります。


それは「バルセロナ シンドローム」



もちろんこれは昨年のW杯において

あのオシム監督が度々口にしていた「モウリーニョシンドローム」の亜流です。


オシム氏は、W杯で多くの国が用いた「ブロックディフェンス」と「カウンター待ち」のサッカーを見て、

そのシーズンのCL準決勝「バルセロナ×インテル」の試合で

モウリーニョがバルサを破る為に用いた戦術が世界中に蔓延している・・・と嘆いていました。



そしてこのコパアメリカ2011では、

先ごろ圧倒的な強さでCLを制したバルセロナの「ポゼッション至上主義」とも言うべきサッカーの影響が

地球の裏アルゼンチンまで及んでいるような気がしてなりません。



「カウンター+フォルラン」でW杯4位のウルグアイが3トップのポゼサカへ路線変更し、

ブラジルも前線は何だか小さくて小回りの利くアタッカーを集めだしてるし、

アルゼンチンは・・・・・・・・・言うまでもありませんか(^^;。



興味深いのは、そんな彼らが軒並み低調なスタートを切っているのに対し、


「バルサなんか別世界の話だべ…。オラ達はオラ達の出来る事をやる」


ってな感じで独自路線を継続しているチリ、ペルー、コロンビアらが

内容の濃いサッカーで強豪達を苦しめている事。



このコパアメリカを発端として、

これから世界中に「バルサシンドローム」が蔓延していくのかどうか・・・?


そこらへんも今大会の結果が大きく関わってきそうなので、

そういった大局的な見方で今大会を見てみるのも面白いかもしれませんよ?




<【アルゼンチン×コロンビア】レビュー>



・・・ふと思った。



もしバルサなんてなければ・・・・



もしメッシがアルゼンチン人でなかったら・・・



今大会、アルゼンチンはここまで苦労していただろうか?




完全に「バルサシンドローム」に侵されてしまったアルゼンチンの第2戦、

「コロンビア戦」をレビューしていきましょう。



2011-07-11_19-25-43_entry-10950529112_o0580032011344147317.jpg



アルゼンチンは先の第1戦で前半を「バルサシステム」で戦い機能不全を起こしたものの、

後半のプランB変更である程度の感触をつかんで試合を終えた経緯から

てっきりこの試合ではプランBの布陣でくるものと思っていた。


だが、驚くべき事にバチスタ監督は頑なに「バルサシステム」に拘っているようで、

この試合のスターティングオーダーを第1戦の前半に戻してきた。

(右SBだけはロポ⇒サバレタへ変更)



まあ、サッカーの監督という人種は往々にして「頑固者」。


周囲のマスコミやファンが「やめろ!」「変えろ!」と言えば言うほど

意地になって見返そうという思いが働くのだろう。



対するコロンビアだが、こちらはしっかりとアルゼンチン対策を練ってきた様子。


アルゼンチンがバルサの「型」から入ってその真似をしようというのであれば、

こちらもその対策を「型」から入らせてもらおうかとばかりに

4-1-4-1の布陣で明確なメッシ番のアンカーを中央に配置。


モウリーニョばりの「中央封鎖」を施してきた。



キックオフ時のコロンビアの並びを見て「そう来たか・・・」と思ったのも束の間、

これがなかなか様(さま)になっていて驚かされた。



アンカーで起用されたサンチェスは1対1に強いだけでなく

クレバーな戦術眼を併せ持っており、

メッシが0・5トップに降りてくればガッチリとマンマークで付き、

これを嫌がって更に降りる場合は中盤に受け渡して自陣バイタルエリアを空けない構え。



メッシとすれば、本来使いたいエリアに留まればサンチェスの餌食で、

それを嫌がって更に降りれば、今度はコロンビアが敷く4枚の中盤ラインに行く手を遮られる八方塞りの状態。



【コロンビアが敷いた鉄壁の中央閉鎖(4-1-4-1)】
2011-07-11_19-25-43_entry-10950529112_o0600034911344268419.jpg



カンビアッソ、テベス、ラベッシ、バネガらが懸命に両サイドに開き、

メッシを取り囲むようにして彼の為の中央突破エリアを空けているのだが、

コロンビアは完全閉鎖で対抗。


メッシの前には幾重もの壁が立ちはだかり、コロンビアの守備陣に隙は無い。



相変わらずテベス、ラベッシという重戦車をただのハリボテとして使い、

メッシが降りてくる動きに気を利かせてカンビアッソが入れ替わるように前線に上がるのだが、

そもそもカンビアッソの1トップ状態ってどうなのよ?(笑)



相も変わらず全ての選手が窮屈そうなアルゼンチンに対し、

コロンビアは自分達のサッカーがハマっている確信の元、

鋭いカウンターから度々アルゼンチンゴールを脅かす。


中でも「グアリン-ファルカオ」のFCポルトラインと

ラモスの裏へ抜けるスピードはアルゼンチンDF陣の脅威であり続けた。




<亜流バルサシステムの限界>


バルサシステムに対して、「中央閉鎖」「メッシ番の配置」

こんなのは本家バルサからすればもはや日常の光景だ。


彼らはそれを崩す為の"術"を持っているからこそ

今期も勝ち続けたのである。



ところが、アルゼンチンの問題はバルサの「型」だけ拝借して肝心の中身が空っぽな事。


当然、本家と違い、これらを崩す"術"を持っていない。



では、本家はこんな時、どうやって堅牢な守備を崩しているのか?



その鍵を握るのが以前このブログでも検証した「食いつかせのパス」である。


相手守備陣のもっとも密集したエリアに逢えてクサビを打つ事で

守備のブロックを"食いつかせ"るのである。


そうしておいて新たに生まれたスペースに第3、第4の選手が入り込んでいく・・・


仮に相手が食いつかなければ、これを執拗に連続して、且つ正確に打ち続ける事で

相手が食いつくまで繰り返す事が出来るのがバルサなのである。



この食いつかせの名手が他ならぬメッシなのだが、

他のアルゼンチンの選手達はこの特殊な「食いつかせ」という習慣を持っていない。



・・・と言うより、このチームではまるで全ての選手がボールを持ったら

ゴールを目指すのではなくメッシにボールを渡す事を第一義的にプレーしているようにしか見えないのである。


メッシにパスを出したら

「はい、僕らの仕事はここでお終い。あとはメッシさん、持ってっちゃって下さい」

と言わんばかりだ。


かと思えばテベス、ラベッシなんかは「食いつかせ」で出したはずのパスに

彼ら自身が"食いついて"しまい、

何を勘違いしたか、強引なドリブルで単独突破を始める始末(笑)



(メッシ 「大会終わったら、バルサにあんな空気読めない奴は絶対いらないってペップに電話しとこ…」)



こんなチームでは食いつかせパスは到底無理な話だ。


よって、メッシへのマークは永遠に剥がれない。



これならばいっそ、メッシをフリーマンにすべく、絶対的な司令塔を据える・・・・

そう、例えばリケルメを使うぐらいの思い切った用兵でもいいと思えてくるのだが?(笑)





<【チーム・バチスタ】の迷走>


さすがにこれは後半からプランBで建て直しだろう・・・。


そう思って見ていたが、何を思ったかバチスタは更なる迷走へとチームを誘う。



切ったカードがまず【ラベッシ⇒アグエロ】


まあ、これは第1戦に続き絶好調のアグエロ投入という事でよしとしよう。

(ていうかスタメンで使えや)



続いて【カンビアッソ⇒ガゴ】


このへんから雲行きが怪しくなってゆき・・・・



トドメが【バネガ⇒イグアイン】と来たもんだ。



これで布陣は1トップにイグアイン、2列目に左からテベス、メッシ、アグエロと並び、

ボランチがガゴとマスケラーノのコンビに。


中盤で唯一ボールを運ぶ役割を担っていたカンビアッソとガゴを外し、

守備専業のガゴとゴリゴリのストライカー・イグアインを入れた事で

前線はゴツゴツしてきたものの、

「はて・・・・誰が彼らにボールを運ぶのか?」という状態。




アルゼンチンはこの布陣変更でカオス突入。


どうゲームを組み立てるのかと見ていたが、

何とピッチではテベス、メッシ、アグエロらが中盤に降りてきて

それぞれがドリブルでボールを運び始めよった。




・・・・ラグビーかっ!!www



その昔、サッカー創世記には

もっぱら1人のDFを残し、9枚のFWがひたすらドリブルでボールを敵陣に運んでいたらしいが、

まさか現代サッカーの最前線でこんなゲームメイクが見られるとは(笑)



しかし、ある意味この開き直った戦法がコロンビアに混乱をもたらすのだから

サッカーはやってみなければ何が起こるか分からないもの。


(・・・まあ、普通ビビるか (^^;)



中盤から前線までもっぱら個人突破でボールを運ぶなどちょっと考えられない話だが、

性質が悪いのは、ボールを持って突進してくるのがメッシ、テベス、アグエロという

ゴリブルさせたら世界一の精鋭達。


さすがにコロンビアは1人に対し2~3枚でこれに当たらなければならず、

となると誰がボールを持ってようが後はゴールに向けて突進するだけのアルゼンチン攻撃陣と

それを阻止すべく数的優位で待ち受けようとするコロンビア守備陣とで

ゴール前は完全なる団子状態へ。


(何という小学生サッカーwww)



もし団子サッカーW杯があったならアルゼンチンが世界最強に違いない・・・。


そう確信させるほどテベス、アグエロ、メッシの突進はすさまじく、

且つ、その混戦からこぼれ球を狙わせたらイグアインの右に出る選手もいない。


何故か妙に状況にマッチしてしまったこの布陣変更で

試合の流れを若干取り戻す事に成功したアルゼンチンだが、

これで勝てるほどサッカーは甘くは無いという事で・・・(^^;



むしろコロンビアの明確なカウンターに

GKロメロの攻守がなければ0-3、0-4で負けていてもおかしくない酷い試合でした。





・・・まあぶっちゃけ、この顔ぶれならいっそ恥も尊厳も捨てて、

「引いてカウンター」にしちゃえば多分、鬼のように強いと思いますよ。(笑)



(メッシ、テベス、ラベッシのカウンターは反則だろうwww)

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

soccertentyou

Author:soccertentyou
年間300試合観戦のサッカー馬鹿によるサッカー馬鹿の為の戦術分析ブログ

【メールアドレス】
wowow_2000(あっとまーく)yahoo.co.jp

サッカー店長のつぶやき
最新記事
最新コメント
カテゴリ
読んだ記事が面白かったら1クリックをお願いします↓
サッカーブログランキング
更新カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
マイベストサッカー本10選
広告リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。