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ガンソが見せる『右脳型ゲームメイク』 【ブラジル×パラグアイ】

*2011-07-16更新 (アーカイブ記事)












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<サンバ無し!ゴール無し!>


さてさて・・・気が付けばグループリーグが終了し、

今夜からいよいよ決勝Tに突入するコパアメリカ。


その前に「ブラジルはもう1回やっとかにゃいかんだろ・・・」って事で

今日はブラジルの第2戦「パラグアイ戦」を中心にレビュー。




まずは両チームの布陣から~。


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ブラジルは第1戦とほぼ同じメンバー、同じ布陣。


唯一、右のロビーニョのところだけジャジソンと変えてきた。


先の試合後には早速厳しいブラジルメディアに「サンバ無し! ゴールも無し!」と酷評されたブラジル。この第2戦は早くも正念場だ。



対するパラグアイは4-4-2。


(2トップはバリオスがセンターで、サンタクルスはやや右に流れる傾向が強かった。)


但し、守備時にはサンタクルスが中盤に下がって守備に加わり4-5-1気味にする事も忘れていない。

ブラジルの中盤に対して数的不利を作らないようにする狙いだ。


しっかりとこの試合に向け準備してきた様子が伺える。



試合は意外にも(?) 開始早々からパラグアイが一方的にブラジルを押し込んだ。



ブラジルの第1戦をしっかり研究すれば、突くべき弱点は自ずと見えてくる。


それは「2ボランチの展開力不足」からくる不安定なビルドアップだ。


ここに前プレをかければ、結構な確率でボールを奪えるメリットが見込めるし、

最悪これを嫌がったブラジルのDFラインにロングボールを蹴らせれば

ブラジルの前線はパト、ネイマール、ガンソと空中戦に旨みの無いメンバーばかり。


つまり「ローリスクハイリターン」な一手で、これは悪くない指し手。



しかもパラグアイの組織的な守備とその完成度は今大会、コロンビアと並んで大会随一のレベルだ。



皆さんの中にも昨年のW杯、日本がPK戦で涙を飲んだあの試合をまだ覚えている人は多いだろう。


あの時はお互いレベルの高い守備組織と打開力に欠ける攻撃陣という

似たもの同士の対戦で、結局決着つかずのPK戦突入だった訳だが、

あれから1年を経てパラグアイは新たな武器を手に入れていた。



基本的には2010W杯組が多く残っている事もあり、

おおまかなチームの特徴はあの時のままなのだが、

このチームには左サイドに入った背番号21番エスティガリビアがいた。


店長も初めて見る選手だが、オールドボーイズ所属の23歳。



とにかく近年のパラグアイにはいなかった柔らかいテニクニックを持つドリブラーだ。


この試合でも そのキュンキュンでキレッキレのドリブルが

Dアウベスをチンチンにしたったのだった。


(やっぱこういう発見があってこそのコパだよね☆(キラーン) )



これまでその攻撃力の無さを 展開力のいらないカウンターという武器で補ってきたパラグアイのようなチームには

まさに喉から手が出るほど欲しかった「単独でボールを運べる選手」



この俊英の登場でパラグアイは一つ上のレベルのチームになったと言ってもいい。


(昨年のW杯にコイツがいたら日本はヤバかったのでは・・・?(^^:)




それにブラジルの弱点はいつの時代だって「自由過ぎるSBの裏スペース」だ。


パラグアイの左の攻撃がDアウベス1人ではどうにも手が負えないブラジルは

堪らずCBのルシオをフォローに向かわせるが、そうすると今度は中央で枚数が足りず。


左からえぐってCBをおびき出し⇒中への折り返し⇒走り込んだ2トップがドゥーン!


まるでリプレーを見るような形から、この日パラグアイは狙い通りの2得点。



第1戦のベネズエラ戦レビューでは「前線からの素早い攻⇒守への切り替え」が大きな武器と検証したブラジル。


確かに自分達のリズムで気持ちよく攻撃が出来ている時間帯、

相手を押し込んだその状態での守備には、そのまま前線の攻撃陣が上手く貢献していたものの、


この試合のように味方のDF陣が低い位置で相手の前プレの餌食になっている

いわゆる「上手くいかない時間帯」でのボールロストには

一切戻ってきて手を貸そうとしない気まぐれな天才達。



これでブラジルの4-2-3-1は「4-2」の後衛と「3-1」の前衛が真っ二つに分離。


このへんはまだまだブラジル国内で自由気ままにプレーしているネイマール、ガンソのサントス組と

今期まさに「攻守分業サッカー」でスクデットをとったミランにいるパトらの甘さと見る。




<ガンソが見せる「右脳型ゲームメイク」>


パラグアイの前プレに打つ手無しと思われたセレソンだったが、パラグアイの選手達だって人間だ。


早い時間帯のキックオフで気温が高かった事もあるだろうが、90分に渡る「前プレ」は人間には不可能。


20分過ぎからパラグアイのプレスが一段落。



こうなると一定のスペースを得たブラジルのクラック(天才)達は俄然輝き出す。


その中心にいたのが10番ガンソだ。

やはりブラジルはガンソがボールに触り出すとリズムが変わる。


さぁ、サンバの始まりだ!



ガンソの特徴は何と言ってもその「右脳型のゲームメイク」だろう。


ガンソがボールを持っていない時をスロー再生で検証してみると

驚くべき事にほとんどルックアップをしていない。


にも関わらず、あの後ろに目がついているかのようなトリッキーなパスさばきは一体どうなっているのか…?


(特にヒールキックを多用しての「いなし」は も~店長、辛抱溜りませんわ…!!ww)




サッカーにおいて、このタイプの選手は「右脳」でゲームメイクをしていると思ってまず間違い無い。



ガンソの特異性を明確にする為、ここでバルセロナのシャビをイメージしていただきたい。


シャビが試合中に見せるあの絶え間ないルックアップは、

もちろん目に入ってくる情報を正確に左脳で処理し 瞬時に計算している事の証。


最もリスクとリターンが見合うパスコースにボールを散らす、

まさに「左脳型ゲームメイク」の典型的な選手だ。



これに対しガンソ、マラドーナ、ロナウジーニョといった「自らの閃き」を中心にゲームメイクを行う

いわゆる「天才」と呼ばれるタイプは

目からの情報ではなく、自らの"頭の中"で3秒先の世界をイメージする事でそれを行う。



つまり、「左脳型」が「現在」を基準にパスをさばいるのだとすると

「右脳型」は「未来」に向けてパスを送っていると言えるかもれしれない。



余談ではあるが、バルセロニスタ風に言えば、ここがシャビとデラペーニャの違いであり、

この手のパスを出させたらペーニャの右に出るものは・・・・・


って、これ以上はただの「ペーニャ信者」による戯言になるのでこの辺で止めときます。(笑)


(この先はリクエストがあれば、また機会を改めて・・・・(^^;  って、そんなリクエストねぇわなww)



昨今ではバルサのように「左脳型」を軸とした高精度のパス回しが隆盛を誇っている現在、

これからガンソのような「右脳型」がどう生き残っていくのか、

はたまた再び時代の覇権を握り返すのか・・・・??


ここらへんも個人的には興味深いですね。




<ブラジルは30年古い>


話が横道にそれたので、ブラジルにワンツーリターン。



ガンソを中心に反撃の狼煙を上げたブラジル。


ブラジル2得点のアシストもそのガンソから。


1点目は簡単なようでいて、一回溜めを作り、視線を別方向に向ける細かいフェイクが効いていた。

2点目はとっさにあそこに出せるセンスこそ、まさに右脳による「閃き」の賜物だろう。



ブラジルの選手の中で、このガンソのセンスに最も適応しているのが言わずもがなネイマールだ。

お互いにアイコンタクトなど必要としない

その「感じ合っている」コンビネーションはパラグアイの緻密な守備を度々驚かす。



だが、この事が返ってネイマールに悪影響も及ぼしているのは見過ごせないポイントだ。


ガンソがボールを持った時は必ずと言っていいほど全力疾走を見せるネイマールだが、

それ以外の選手への信頼度が低いのか、

他の選手がボールを持っている時は露骨に歩き始めるシーンも。


ハーフタイムを経て、パラグアイの体力が回復し、

再びボールが回らなくなった後半は完全に試合から消えていた。

(当然の途中交代)



こうなるとブラジルの泣き所は「前プレ」をかわせない2ボランチになってくる。


だが同時に、前後分断となったブラジルの布陣で、

ボランチ2枚が見せる守備は特筆すべき素晴らしさなのも事実。


この2枚のお陰でギリギリ「攻守のバランス」を取っている感じなので、

メネゼス監督からすれば分かっちゃいるけど外せない2人という事情もよく分かる。



そもそもトップ下でバリバリ王様のガンソを中心としたサッカーなど

ハッキリ言ってしまえば30年古いのだ(笑)



現状、ブラジルの攻撃は前線4枚の「閃き」が噛み合った瞬間に

即興的に輝くものでしかない。




でも個人的にはこのレトロ路線、嫌いじゃないです(笑)


今後、ブラジルの「原点回帰」が今大会でどうなって行くのか見守っていきたいと思います。




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No title

今日のW杯でどうしてもファンタジーアが足りんと思ってガンソ調べてたら、この記事にあたったので古い記事ですけどコメントさせていただきます^^

このボール持たされてる状況ではガンソやろ!(ついでにノリでパトも)と思ってましたが、この記事を見るとそう単純な話でもなさそうですね。ただドイツがブラジルにボールを持たせる展開は予想してなかったですが、ブラジルが相も変わらず後ろからのポゼッション放棄の布陣であることを考えると、至極当然の戦術と言えそうですね。

でも、フェリポンだって自分たちがブラジルである以上いくらカウンターがしたくてもボールを持つ展開になることは分かっていたでしょうに、ネイマール以外に崩しのオプションを持たなかったフェリポンの罪は大きいなと個人的に感じました。もちろんガンソもパトも本来なら今大会で主役を張らなくてはいけない才能を持ってるのに伸び悩んだ本人たちにも責任があるし、国内でパトは不調でガンソもそれほど目立った活躍ができていない以上呼ぶのはあまりにもリスキーだとわかっていますが、僕も店長同様変態系はモロ好みなのでなおさらガンソ(ついでにパt(ryを呼んでほしかったです!


それとデラペーニャ講義、ぜひ聞きたいです!以前バルサTVでみて一気に惚れちゃったわけなんですが、如何せん映像が少ない!ぼくはリアルタイムの世代ではないので(せいぜい晩年のエスパニョール時代:カタルーニャダービーでの2ゴールシビれました!)もっとデラペーニャについて知りたいです!

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