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マラドーナにはなれないメッシ 【アルゼンチン×ウルグアイ】

*2011-07-21更新 (アーカイブ記事)







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<マラドーナにはなれないメッシ>
」で沸き立つ裏で

ひっそりと・・・



そう、ひっそりとコパアメリカでは2つの大国が姿を消していた。


いっその事、彼らの為にもこのまま触れずにおくのもやさしさかと思ったのですが(笑)、

やはりコパアメリカを徹底的に追っていくと決めた限り、

この2ケ国の最後をきちんと振り返っておくべきだろう。


という訳で今日はまず「やっちまったぁ~!1号」こと

開催国アルゼンチンの「どうしてこうなった・・・」をお贈りします。




<アルゼンチンの『キングダムサッカー』>


今大会のアルゼンチン代表チームを


『メッシの メッシによる メッシの為のチーム』


と言ってしまったら大袈裟に聞こえるだろうか?



これまでの戦い振りを見る限り、

監督のバチスタがこのチームに望んでいるのは「バルサでのメッシ様 光臨」

ただそれだけである。


フォーメーションをバルサに合わせ、

メッシ以外の全ての選手がメッシの為にプレーする。

バチスタがこの大会に送り込んだのはそんな歪んだチームである。
かつて、サッカー史においてこんなチームがあっただろうか・・・?






・・・・一つだけあった。


それも他でもないこのアルゼンチンで。


そう、 『マラドーナの マラドーナによる マラドーナの為の大会』と言われた86年W杯。

アルゼンチン代表はマラドーナによる「キングダムサッカー」で世界の頂点を獲ったのだ。


そして、このチームでマラドーナの後ろに陣取り、黒子に徹した地味なプレーで

優勝に貢献したMFこそが、セルヒオ・バチスタ・・・・その男である。




<マラドーナとディアス>
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この86年のアルゼンチン代表は、チーム構成から戦術に至るまで

全てがマラドーナがプレーしやすいよう仕組まれたチームだった。


マラドーナが守備をしない分は他の選手でその負担を分け合い、

奪ったボールは余計な事はせず、とにかくマラドーナに集めるのが唯一無二の戦術と言ってもいい。


こういった環境下でプレーさせた時のマラドーナは恐らく無敵だった。


このチームでマラドーナの相棒としてプレーした攻撃の選手はブルチャガとバルダーノ。

どちらも献身的な守備でマラドーナを助け、攻撃でもマラドーナにはやりたいようにやらせて

自分達はゴール前での泥臭い仕事に専念出来る。そんな選手達だった。



しかし、当時のアルゼンチンにはもう1人、

誰もが認める国内最強のストライカーがいた。


ラモン・ディアスである。


そう、日本のファンにはJリーグ初代得点王、元横浜マリノスの選手としてもお馴染みのあの選手ですね。


ディアスは当時、その強烈な左足から繰り出されるシュートで得点を量産。

常にゴール前に陣取り、「奪ったボールは全てオレに寄こせ」とばかりのプレースタイルは

超一流ストライカーに必要なエゴイズムの表れか。


とにかく、当時のリーベルは「ディアスの為に」作られたチームだったと記録されている。



つまりアルゼンチンには国内最強、

いや、世界でも屈指とされていた「10番」マラドーナと「9番」ディアスがいた事になる。

この2人のコンビが代表で実現すれば・・・・と考えたのはアルゼンチン国民だけではなかったはずだ。


ところが、結局このコンビは86年W杯で実現しなかった。



・・・・何故か?



マラドーナが拒んだからだ。



マラドーナは『他の選手と違い、マラドーナの為にプレーせず、己のエゴを剥き出しにするアイツはいらない』

公の場で発言している。


(しかし、この発言も冷静に聞くと無茶苦茶な事言ってるよな・・・。さすがディエゴww)



遂にはチームの絶対的な支配者であったマラドーナによってディアスは代表チームを追放されてしまう。

(以来、未だにこの2人は犬猿の仲で有名)



だが、結果的にこの選択が正しかった事はアルゼンチンの優勝をもって証明された。


当時、世界の全てのチームがストライカーとしてのディアスを欲しがったかもしれないが、

「マラドーナのチーム」にとってディアスは"いらない駒"でしかなかったのである。



<矛盾を抱えた「メッシのチーム」>



翻って今大会のアルゼンチンはどうか?


バチスタは自分がW杯を制したあのチームの再現を「メッシのチーム」にする事によって目論んだのだろうが、

マラドーナと違い、果たしてメッシはそれを望んでいたのだろうか?


そもそもメッシの性格から言って、チームから馬の合わない選手を追放するなど不可能な話。


結果、開幕戦のオーダーは自国のスター選手をかき集めた「ベストな布陣」による「メッシのチーム」という

大きな矛盾を抱えた布陣でスタート。


そもそも「メッシのチーム」にテベスやラベッシは必要だったのか?


彼らは普段、自分達の所属チームでは「テベスの為のカウンター」「ラベッシの為の形」というものを与えられている

言わば”メッシ側”、特権階級の選手達だ。


そんな彼らが両サイドにハリボテのカカシのように貼り付けられた姿は、もはや滑稽ですらある。


「メッシのチーム」を作りたいのなら、「メッシの為の駒」と配置を用意する必要がある。

これは当たり前の話だ。


少々やり方に問題はあるが、結果としてマラドーナは自身でそれを行ってきた。




又、バチスタが用意した戦術もお粗末なものだった。


メッシの為に真ん中のスペースを空けるのはいいとして、

あとはひたすらメッシがそのど真ん中を独力でこじ開けてくれる事を期待した攻撃戦術など

相手チームからすれば「メッシを止めればアルゼンチンは止まる」と言われているようなもので、

事実、簡単に中央を閉鎖されて手も足も出なくなってしまう。


【行き詰る"メッシ頼み"の中央突破】

確かに今期、メッシがバルサで得点を量産出来たのは

中央で自由に動く「0.5トップシステム」がその鍵を握っていた事に間違いはない。


だが、このバルサの戦術が

いかに周りの選手達の緻密な動きとプレーによって支えられているかをバチスタは見落としていた。



開幕からの2戦を2分けで落とし、

後がなくなったバチスタはようやくこの「擬似バルサ」の限界に気付き、

第3戦のコスタリカ戦でメッシを右のWGにズラし、CFに本職の選手を使う布陣で臨む。

この試合を3-0で快勝し、この布陣に手応えを感じたバチスタは

強敵ウルグアイを迎える準々決勝に自信を深めていた―



<【ウルグアイ×アルゼンチン】 マッチレビュー>


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注目のアルゼンチンのオーダーはメッシを右のウイングに置いた4-2-1-3。


これまで「無駄に濃いww」だけだった前線のユニットからテベス、ラベッシを外し、

代わりにゴール前で自分の仕事に徹するイグアインとアグエロを配置。


中盤もシンプルにボールを運べるディマリアとガゴを起用。

(キープやドリブル突破に色気を出すバネガはベンチ落ち)


なるほど、まずは駒の顔ぶれからバランスをとってきた訳だ。


まあ・・・気付くの遅過ぎるけどね・・!!www



これで真ん中をメッシの花道としていただけだった中盤でしっかりとボールが運べるようになり、

メッシがゴール前の仕事に専念出来る体制が整った。


特にガゴのキレのある動きには

思わず偵察にきていたブラジル陣営から


ラミレス『既に長いシーズンを終え、休みも無く借り出されているこのコパという舞台で、

まるで今シーズンが始まったかのようなあの動き・・・。

ガゴのスタミナは脅威ですよ』



Dアウベス『いや・・・あいつ今期ほとんど試合出てないから実際、

今日からシーズン開幕なんじゃね?ww』


という声も飛び出したとか出さなかったとか。




対するウルグアイだが、こちらもグループリーグの3試合を経て自信を深めていたチーム。


開幕当初、2010W杯の「リアクションサッカー」から3トップによる「自らアグレッシブに仕掛けていくサッカー」にシフトチェンジを図ったチームは機能不全を起こすも、元の2トップの形に戻して蘇生に成功。


布陣は戻しても「仕掛けいく気持ち」はそのままに、

何より彼らはもはやアルゼンチンなど全く恐れていなかった。


試合開始と同時に仕掛けて、早々にFKから先制点を奪取。



<縦横の交差>


先制点は許したものの、アルゼンチンは今大会ベストという内容の試合を見せていた。


まず、メッシをサイドに置いた事で、

これまで真ん中に寄っていた攻撃の起点をサイドに作る事に成功。



更に両サイドで蓋になるだけだったテベスとラベッシが取れ、

代わりにメッシとアグエロの両翼が中にカットインする事で

詰まっていた栓が取れたように後ろのSBがオーバーラップしてくるスペースが生まれ出す。



これで相手としてはDF陣を横に広げるしかないが

ゴール中央には危険な男イグアインが常に隙を伺っていた。



要するにこれは現在の緻密なバルサシステムで活かされているメッシを諦め

彼のデビュー当時の3トップの並びに戻したのだ。



右からメッシ、エトー、ロナウジーニョと並んでいたあの3トップに。



これでメッシが中にカットインする「横への動き」と

イグアインが裏を狙う「縦の動き」が初めて交差し、

相手守備陣からすると非常に守りづらい状況が生まれる事になる。



試合はウルグアイが「追加点への色気」を見せた事でスペースが生まれ、
そこをアルゼンチンが突いて同点へ。



<勝負を分けた退場劇>


悪い事は重なるもので、ウルグアイは同点ゴールを奪われただけなく前半のうちに退場者を出してしまう。

結果的にこの退場劇こそ、この試合の最大の分岐点となったと思う。


仮に、試合がこのまま11対11で進めば、店長は限りなくアルゼンチンが勝っていたような気がしてなりません。


いや~、サッカーは分からないものですね。

10人になった事で、返ってウルグアイに勝機が出てくるのですから。


アルゼンチン相手に10人になった事で、ウルグアイは目を覚ます。


「色気を出している場合じゃない! まずは守るんだ・・・!」

ここに「ウルグアイ 2010W杯ver」再インストール完了。


とにかく「リアクションサッカー」に徹して守らせた時のウルグアイは本当に強い(笑)

ウルグアイの布陣はこの時既に4-3-2で、攻撃は2トップに"行ってこい"のタテパス1本。


しかし、攻撃にかける枚数が減った事で、逆に鋭さが出てくるんだから

このウルグアイってチームは一体どうなってるんでしょうか・・・?(笑)


「多勢に無勢」の苦境にかえって興奮したのか、フォルランとスアレスが活き活きと躍動。


2人だけのコンビネーションでシュートまで持っていくのだから大したものだが、

間違いなくこの2トップ・・・ドMであるwww



アルゼンチンは数的優位を活かして総攻撃をかけたいのは山々なのだが、

この2トップが色んな意味で危険過ぎるのでDFの枚数を残しておかざるを得ない。



<パストーレ投入>


ウルグアイの守備が一気に締まった事で、

アルゼンチンの即席布陣のアラが徐々に表面化していく。


本来、中で仕事がしたいアグエロをサイドに、

サイドで仕事がしたいディマリアをトップ下で起用している並びでは

ボールは運べても決定的な崩しに弱さが否めない。


試合は膠着状態が続き、ようやくバチスタが動く。


ディマリアOUT⇒パストーレIN


そう、トップ下といえばこの選手がいたんじゃないですか!


この布陣でパストーレを使わなかったら何の為に召集したのか分かったもんじゃありません。

ていうか、スタメンで使え・・・!!



本職のトップ下が入った事で、アルゼンチンの攻撃は違う顔を見せ始める。


真ん中からサイドに流れたがっていたディマリアと違い、

パストーレは度々中央のスペースでパスを受け、攻撃の起点に。


特に中にカットインしてくるメッシと交わすワンツーのコンビネーションは

「これぞアルゼンチン!!」


「オレが見たいコパはこれだったんだよ・・!!」と思わず店長も膝を叩き出す。



が・・・さすがにいきなりの投入がこの局面では残り時間も足らず、

気がつけばマスケラーノが相殺の退場劇で

パストーレのポジションはボランチに下げられていた。

(何の為にグループリーグの3試合があったのか・・・!!)


試合は結局、ウルグアイの狙い通りにPK戦に持ち込まれ、

アルゼンチンは必然の敗北であった。



<アルゼンチンのコパアメリカ2011 総括>


「開催国」と「負けの許されないメンバー」、そして「世界最高の選手メッシ」という

三重のプレッシャーを背負ったアルゼンチンはまさかのベスト8敗退という結果で終わった。


アルゼンチン代表で「バルサシステム」の再現を狙うという

とんだ「ウイ○レ厨」&「WC○Fのやり過ぎ」だったバチスタ監督。


いくら何でも気付くのが遅すぎて、全ての試合で後手、後手に回ってしまった感じだ。


(店長が監督やってもベスト4は堅いで・・・このメンバー。(^^;)



開幕前から「フォワ充!フォワ充!」と散々イジってきましたが、

今からでも決勝戦に向けてパラグアイに何枚かレンタルさせていただきたいところである。



最後にバチスタ監督に一言かけて終わりにしよう。
























とりあえずDミリートに謝れwwww
(今大会、出番0分wwww)







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