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ビエルサの冒険 【Aビルバオの3-4-3】

*2011-10-03更新 (アーカイブ記事)










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<ビエルサの冒険 【Aビルバオの3-4-3】>


「日本一ビエルサを愛する男」「3-4-3でご飯3杯いける変態」こと店長が
今季、最も注目しているのがビエルサのビルバオです。



だったら いの一番に取り上げればよかったろうって・・・?





ええ、そのつもりはあったんですけどね。






あのビエルサが開幕からの数試合をまさか4-5-1で戦うとはね・・・。





その為にWOWOW契約している身としては
これはもう衝撃の「3-4-3詐欺」ですよ・・!!







・・いや、分かるよ。うん。







ビエルサの気持ちは痛いほど分かるさ。





そりゃービルバオはアルゼンチンのような強豪では無いし
目の前の試合もチリ代表時代のように勝敗が問われない親善試合など存在しない。



新天地で開幕から黒星が続けば自身の立場はたちまち危うくなってしまうだろう。






でもさ・・・・
















アンタから3-4-3取ったら何が残るよ?






という訳で4バックで開幕したビルバオは4戦終えて1分3敗の逆噴射ww


ここでビエルサもさすがに腹をくくったんでしょうね。


待望の3-4-3導入となった訳です。


そこで、店長ブログでは1シーズンに渡ってこのビエルサのビルバオと
その3-4-3が成熟していくまでの過程を何度かに分けて検証していくつもりですが、
今日はその初っ端の初っ端。


まあ、軽いプレビュー程度のものではありますが、
ようやくお目見えした「ビルバオの3-4-3」の輪郭に迫りたいと思います。



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上の布陣はあくまでおおよその一例ですので、
まだまだ試行錯誤のこの時期は試合によってメンバーの顔触れや各ポジションが安定しない時期。


ビエルサもリーグ戦をこなしながら色々と試している感じですね。



続いて各セクション別にその成果と現状を見ていきましょう。



<3バックは「守る為のもの」か「攻める為のもの」か>



まずは最後尾の3バックから。


3-4-3システムではこの最終ラインこそが「攻撃の起点」となります。


この3バックが両サイド一杯に開いて行う安定したパス回しが下地となって
中盤より前の7枚を攻撃に送り込めるという利点こそがこのシステムの肝。


つまりこのシステムにとって3バックとは、あくまで「攻める為のもの」なんですね。



ところが「バルサ」のような一部特殊なチームを除き、
通常多くのチームがDFを「守る為のもの」として考えている。


という事はそこで選ばれる選手というのも当然「守る為の駒」がセレクトされている訳です。


もちろん、このAビルバオもその例に漏れず

実にCBらしい屈強なDFが揃っていますがこれは「布陣」と「駒」の悲しいミスマッチ。




とにかくビルバオの3バックは悲しい程に展開力が乏しい!ww




「相手のボールを跳ね返す」事に関しては一流の彼らも
急に「今日からは攻撃の為にプレーしろ」と言われてもなかなか上手くいくはずもなく。



現状、3バックからのビルドアップは右から左、左から右へとカニ歩きのようなパスを回している間に
相手のFWFにつめられて大きく前に蹴り出すかGKへバックパスというのが定番。



なるほど、これを見ているとバルサの3バックにおける選手セレクトも妙に納得させられます。



あのバルサですら、3バックにプジョルを置いておく事は
マイボール時において確実にリスクをもたらしているのが目に付くというのに
ビルバオは「3枚がプジョル」という苦しさ(爆)


(プジョルファンの方ごめんなさい。
決してプジョルが悪い選手という訳ではなく、あくまで一例として・・・。(^^;)



特にビエルサの3-4-3では
時に両脇のCBまでもが攻撃参加する事が大きなウリ。


最前線のWGがドリブルで上がり,後ろからはSHがフォロー,
更にその大外からCBまでもが上がって来るサイドアタックは相手チームにとって大きな脅威となってきました。



しかし、現状ビルバオの選手構成も考慮してか
今はまだ3バックは常に3"バック"として3人固まっての後方待機が基本となっています。



この3バックの3枚がポジションを固定している事で
後方からの上がりと前後のポジションの入れ替えが無く、
ビエルサのチームにしては「チーム全体の流動性が乏しい」というのがまずは率直な感想です。



<突破出来ないウイング>


苦しい構成になっているのはCBだけではありません。

最前線の両WGもビルバオの苦しい台所事情が見え隠れします。


一言でいってしまえば"1対1で仕掛けていけるWGが不在"なのです。



ビエルサの3-4-3の右WGと言えば、
2002アルゼンチン代表におけるオルテガ、2010チリ代表ではAサンチェスと
これまで個の力でサイドを縦に中にと突破出来るWGがいましたが
ビルバオにはそういう選手がいません。



(正確には唯一ムニアインがこの資質を持っていますが、
ビエルサは彼をトップ下で使っています。その理由については次の項で)



確かに”1対1で突破できるWG”というのは世界でも希少種であり、
そもそも外から選手を取ってくるという補強の概念がないビルバオには難しい注文です。



ですが3-4-3では遅攻となった時にウイングが1対1で状況を打破出来ないと

どうしても攻撃が膠着しがちになります。



ここが不用意なカウンターをくらう原因にもなっている訳ですが、
どうやらビエルサはこのチームの両WGには別の役割を課して方向性を探っている様子。



ドリブラーではなくハードワーカーに恵まれた手駒を活かして
両WGには守備時に相手SBの上がりについていく役割と
攻撃時には「ドリブルで抜けないなら走りで出し抜け」とばかりに
徹底的に裏のスペースへ走りこませる動きを課している様子。


持ち駒に合わせた現実的な選択ですが、
ではこの両WGが裏へ抜ける間、誰がどこでボールをキープしているのか?


それが次の「不動のセンターライン」のセクションになります。




<不動のセンターライン>



CBの構成に苦心し、WGとSHの顔触れや位置関係をいじり回したりしているビエルサにあって
唯一固定しているポジションがあります。


それが「アンカー」のハビ・マルティネスと「トップ下」のムニアイン、
そして「CF」のジョレンテで構成される「不動のセンターライン」です。


現在のビルバオの生命線が彼らと言っていいでしょう。



まず「アンカー」のハビ・マルティネスから。


彼はバルサにおけるブスケスであり、Rマドリーにおけるアロンソになります。


地味ですが非常に頭が良く、攻守に気の利いたポジションがとれてパスを散らせる選手ですね。

(昨年のW杯でもスペイン代表に大抜擢されてましたっけね)


おそらくビエルサはマルティネスを起点に
ポゼッションサッカーを構築していくつもりなのではないでしょうか。



攻撃の「起点」がマルティネスなら「終着点」「目標」がCFのジョレンテです。


とにかくジョレンテのポストプレーは
現在リーガナンバー1と言ってもいいほど抜群の強さを見せます。


身体でDFをブロックしながら胸でボールをコントロールする上手さ、
敵を背負った状態から反転してシュートまでもっていく巧みさ。



まさにこれぞ古き良き「電柱」・・・・・もとい「CF」!!



ビルバオの攻撃は、
いかに良いタイミングでジョレンテにボールを当てるかが全てと言ってもいいかもしれません。




そして攻撃の・・・いや、チームの命運を握るのが若き天才ムニアインになります。


彼こそがチームで最も高い才能を備えた怪物です。


一度走り出したらファウルでも止まらないドリブル、
それを支えているのは天性の運動神経とバネの凄さ。


まだまだ荒削りですが「速い」「強い」「上手い」と三拍子揃った掛け値なしのプレイヤーといえるでしょう。



先ほど、ウイングのセクションでチラッと触れましたが
昨季はこのムニアイン、実はウイングのポジションで使われていました。


あのラグビードリブルをサイドで活かそうという意図だったんでしょうね。



ところがビエルサは就任以降、一貫してムニアインをトップ下で使っている様子。


これこそがビエルサの狙いが明確に現れている配置の一つと言っていいでしょう。



つまり、ビルエサはチームで最も安定した技術と高いキープ力を持つムニアインを
トップ下の位置に入れる事で
その力をより「ポゼッション方向」に活かしてもらいたいという意図ではないでしょうか?



確かにサイドで使ってガンガン縦に突破させるのも一つの使い方です。


ですが、これだと攻撃の「推進力」は増すものの、
やや一本調子になっていたのがこれまでのビルバオの泣き所でもありました。


要するに「緩急」が無いんですね。



これをハビマルティネスの散らしと敵が密集した中でもボールを受けられるムニアインによって
緩急をつけた高度なボール回しとポゼッションに挑戦中と見ました。



ちなみにこのトップ下にはよりセカンドストライカー、シャドーストライカータイプの
トケーロという素晴らしい選手がいます。


このトケーロは足元の技術こそ凡庸ですが、
DFラインの裏へ飛び出すスピードとタイミングが抜群で、
縦1本のロングボールから⇒ジェレンテが頭で落とす⇒トケーロが裏へ飛び出す
という形はこれまでビルバオの大きな得点源になってきました。


このトケーロをジョレンテのすぐ後ろのトップ下におけば
前後の入れ替わりも含めて往年の西沢&森島を思わせる絶妙のコンビも組めるのです。



しかし、ビエルサはこのトケーロをスーパーサブとして基本的にベンチに座らせています。




まー、ビエルサのサッカーに「縦ポン」(縦1本の放り込み)は無いな(笑)




そんなビエルサの頑固な一面が覗く采配ではないでしょうか。


(こういう細かいこだわりがビエルサマニアには堪らんのですよww)





<でも現実は・・・>



しかし現実にはビルバオの攻撃は下手に後ろでチンタラとパスを回している時よりも
縦1本でジョテンテ目掛けて放り込んでいる時の方がチャンスを作れていたりします。



「これが長年身体に染み込んだバスクサッカーのDNAか・・・」



後半、スクランブル態勢でスーパーサブのトケーロを投入すると
にわかに攻撃が活気付くのも事実。



このへんの「ビルバオ本来のスタイル」と「ビエルサが目指すスタイル」のギャップからいかに妥協点を探り、
どちらの良さも発揮できる着地点を見出すのが当面のビエルサの使命になってくるでしょう。




でも「3-4-3マニア」なら知っているはずです。



このシステムは完成までに非常に時間がかかる事を。





そして「ビエルサマニア」なら知っているはずです。




彼はこの3-4-3の構築において今まで一度も失敗した事がない事を。





今後も引き続きビエルサのビルバオをどうぞヨロシク!



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