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『目には目を バルサにはバルサを』 【Aビルバオ×FCバルセロナ】

*2011-11-12更新 (アーカイブ記事)






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<クラシコ以上(?)の注目の一戦>

さて、今日は個人的にクラシコと同じか、もしかするとそれ以上に期待していた一戦

「Aビルバオ×FCバルセロナ」のマッチレビューをお贈りしたいと思います。



いや・・・


敢えて今一度言い直そう。




これは「アスレティック・ビエルサ×FCバルセロナ」の試合であると!!



今季もリーガにおけるバルサ戦はもはや「消化試合」の様相を呈しており、
多くのチームがただの「バルサの引き立て役」に甘んじる中、
最後の希望はビエルサに託されたと言っていい。



そして試合後、敵将グアルディオラをして「今季ベストゲーム」とまで言わしめたこの一戦は
期待に違わぬ好ゲームあっただけでなく、

近代サッカーをまた一つ別の次元へと押し上げた金字塔とも言うべき試合であった。



*余談ではあるが、このビエルサとグアルディオラには面白い逸話が残っている。


グアルディオラがバルサのトップチームを率いて監督になるにあたり、
ビエルサのサッカー観を学ぶ為、わざわざアルゼンチンまで出向いて行き、
その場でサッカー談義を11時間ぶっ続けでやっていたらしい。(笑)


(この対談、書籍化してくれたら3冊買うわ。www)



<「現代サッカー」を破壊するバルサのメカニズム>


試合のマッチレビューに入る前に、
現在のバルセロナの強さの源となっているメカニズムを今一度おさらいしておこう。


まさに今、バルサが史上稀に見る強さを誇っているのは
彼らが仕掛けるサッカーが「現代サッカーの盲点」を突き、
それを破壊する為に築き上げられたチームだからである。


具体的な例を挙げるならば
例えば「チャレンジ&カバー」という絶対的な守備のセオリーを
彼らは「食いつきパス」で逆手に取る


バルサと対戦するチームのDFは「食い付かせ役」に「チャレンジ」した味方を
「カバー」する為にカバーリング役のDFを1枚充てる。


その事で浮いた選手、空いたスペースにバルサは3人目となる「受け手」を狙って送り込むのだ。



更に彼らは「ニセCF」「0.5トップ」と呼ばれる中盤に降りてくるCFを使って
「DFライン」という概念を脆弱なものにしてしまう。


3トップの両ウイングだけを前線に残し、CFが降りてくる事でバルサは中盤で数的優位を確保。


CBは「マークする相手がいない」という放置プレーにおかれるのだが
両ウイングが前残りになっている為、「DFライン」をその高さに合わせて設定せざるを得ない。



2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600033511606990183.jpg

CB2枚が「浮いている」という事は必然的にピッチのどこかで

今度は枚数が「足りていない」エリアが出来る事を意味し、

バルサは必ずそこを起点にポゼッションを展開してしまう。



昨季、CL決勝でこの現代サッカーのセオリーを極限まで磨き上げたチーム、
マンチェスターUを完膚無きまでに叩きのめしたあの一戦はユナイテッドの敗北というよりは、

もはや「現代サッカーの敗北」であり、その限界を示した試合とも言えよう。


このバルサのサッカーに対し、現代サッカーはいまだに有効な「対抗策」を見つけ出せていない。


ただ、対抗とまではいかないが「抵抗策」なら無い訳でもないのだが。

それがモウリーニョを筆頭とする極限まで「受け」を洗練させたサッカーだ。


彼らはバルサのパス回しに対し、一切「食いつかない」事で抵抗を見せる。

バルサが行うDFラインのパス回しは一切放置。
その代わり自陣のバイタルエリアは決して空け渡さないという構えだ。
(3センターの採用もその一環)


2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0606033811606990184.jpg


つまりフィールドの7割はバルサにくれてやるが、残りの3割は絶対に死守するという理屈である。



しかしこの策には難点もある。


まずは「ファウルトラブル」だ。


「受け」一辺倒な姿勢と「止める(潰す)エリア」が自陣バイタルという
危険と隣り合わせの地域である事から、どうしても無理に止めに行くシーンが頻出してしまう。


もう一点が「得点機の喪失」


ボールを奪うのが常に自陣の深いエリアとなれば、当然目指すべきバルサのゴールはいつも遠い。


その上、守備に多くの人員を割いている事もあり、
得点を挙げるには「長距離の少人数カウンター」という極めて困難なミッションをクリアせねばならない。


Cロナウドのような選手を抱えているチームならいざ知らず、
普通のチームであればこれはもう始めから「0-0狙い」になってしまう。


更に攻撃にかかる際に走る距離が長い事から「体力の限界」という問題も出てくる。



ただ・・・現実的に考えれば今のところこの「抵抗策」が精一杯というのも仕方の無いぐらい

バルサはアンタッチャブルな存在になってしまっている。


・・・もし、この現状を踏まえた上で真っ向から反論する男がいるとしたら、
世界中を探してもこの男を置いて他にないだろう。


ビエルサ

『・・・違う。バルサに対し 7割を明け渡し、3割を死守するやり方ではジリ貧だ。

彼らに勝ちたければ我々が7割を支配し、
バルサからボールを取り上げてしまうより他はない』





いやぁ・・・思えば10年と少し前、アルゼンチン五輪代表の3-4-3を見て以来、
「俺はこの男に一生付いて行く・・!!」と決めた店長の目に狂いは無かったようです。



僕にとってビエルサとは


"もし自分が監督になったらこんなサッカーをしたい"



”もし自分がこの試合で指揮をとるならこうする!”


そんな妄想を常にピッチで具現化してくれる存在なのです。
(やっぱ「変態」同士・・・気が合うよね?)



何とビエルサはこの試合でバルサを相手にポゼッションサッカーを展開してやろうと言うのです・・・!!

皆わかっちゃいたが、かつて誰も実行に移さなかった(移せなかった)そのプラン!!


では、具体的に「バルサからボールを取り上げる」為のプランとは何か・・・?



今年6月にUPした記事の最後の一文を今一度ご確認下さい。


>>最後に来季以降、このバルサへの対抗策として出現するであろう新たなトレンドを

>>店長の妄想を加味して、ここで一発ぶち挙げてみたいと思う(笑)


>>それは、もはや時代遅れの遺産と言われた

>>「マンツーマンディフェンス」と「3バック」の復権だ。


>>バルサがゾーンディフェンスの継ぎ目、隙間を付いてくるのなら

>>それに対抗するにはマンツーマンディフェンスしかない。




ビエルサが「バルサからボールを取り上げる」為に用意したプラン、



それは・・・



オールコートマンツーマンディフェンスでした。


(シンクロ率400%超え キターーー!!www)




<無意味なフォーメーション>


前置きが長くなりましたが(^^;、ここからマッチレビューに入っていきましょう。

下記が両チームのスターティングオーダーです。


2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0580032011607037846.jpg


ただ、この試合ほどフォーメーション図が無意味なゲームもないでしょうね。


何故ならビルバオの陣形はつまりバルサの陣形の写し絵になるし、
バルサもビルバオのマークのズレを狙うべく
目まぐるしいポジションチェンジでこれに対抗してきたからです。


もはやキックオフから両チームにとって基本陣形などあって無いに等しい試合に。


ではビルバオの4-1-4-1で実際にバルサを抑えるとピッチではどういう事が起こるのか?を見てみましょう。


2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600030411607040349.jpg


いや~実に見事なオールコートマンツーマンですね。


ただシステム上、1トップとなるジョレンテだけはバルサの2CBに対し、数的不利に陥ってしまいます。

(赤丸で囲んだCB1枚だけが構造上余る形に)


これでもビルバオのマンツーマン守備は充分成功しているとも言えるのですが、
相手は並のチームではなくバルサです。

バルサはこのCB2枚の数的優位からボールを繋いで崩せてしまう世界でも稀有なチームと言えるでしょう。


では実際の試合からこの「ビルバオのマンツーマン守備」と

それをかいくぐる「バルサのつなぎ」の対決を見ていきましょう。


2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600027111607040347.jpg


局面はピケとマスケラーノのビルドアップに対し、数的不利に陥っているジョレンテをフォローする為に
アウベスのマーカーが一度アウベスを捨ててマスケラーノにプレスをかけるところ。


これで最終ラインの攻防も「2対2」の数的同数に。



2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600030711607040348.jpg


マスケラーノからすればフリーになったアウベスに出したいのは山々なのだが、
ビルバオの前プレがこのパスコースを切りながら巧みに寄せてくる為、それは無理な話。


これを見たシャビが降りてきてCBのパス回しのヘルプに入り、

一度シャビを経由してからアウベスへの展開を図る。



2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600030611607051603.jpg


シャビにもマンツーマンでマーカーは寄せていたが

シャビは寄せる間を与えず、このパスをダイレクトでアウベスへ展開。


ビルバオの「マンツーマン」と「前プレ」を見事にかわしたバルサのつなぎである。



これをベンチで見たビエルサ。
すかさず修正プランをピッチの選手に指示。


普通の監督であれば、前から行ってもかわされるのだから
ここは一旦「受けろ」という指示を出す局面だが、ビエルサの辞書に「後退」の文字は無い。



ビエルサ
『だったらバルサの4バックにウチは4トップで付けや…!!』





・・・・マジっすか。ビエルサたんwww



貴方は見た事がありますか・・・?



サッカーの試合で4バックに4トップがマークに付いている異常な光景を。



・・・でも世界にはあるんです。

少なくとも今、バスクの地にはね・・・。(ゴクリ)




2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600035411607054041.jpg
本当にやりおったwwww

(この瞬間、『世界のサッカー珍風景』に登録されました)



バルサはDFラインからボールを繋いでその日のリズムを作っていくチームです。

(このブログでも何度も述べている「調律」ですね)


ビエルサ『調律・・・?させねえよ?』



いや~最高だわ。ビエルサたん。www



そうなんですよ。


バルサの試合を毎試合分析していくと、
まず序盤に「調律」をさせたらダメなんです。やっぱり。


「引いて受ける」プランだと容易にバルサに調律を許してしまう為、
どうしてもジリ貧になっていくんですよね。
(調律を済ませたバルサ相手に90分は持ちこたえられないという結論は既に出ています)


ず~っと思っていた店長の願望をここまで見事な形で具現化してくれるとは…。


(でも普通、プロの公式戦でなかなか出来ませんよ?ww 
これで中盤から後ろはもう6人で守るしか無い訳ですからね)



「現代サッカーのセオリー」は一体どこへ行ってしまったのか?


試合はここからカオスな状況を深めていきますが、特に凄かったのはバルサのゴールキックのシーン。


現在のバルサはゴールキックですら大きく蹴る事なく
CBにつないでそこからビルドアップを始めるスタイルなのはご存知の通り。


しかしCBにはビルバオのマンマークが付いています。


となればバルサは先程ビルバオのプレスをいなしたのと同じ原理でシャビらのMFとSBがフォローに降りてきます。

すると当然、彼らのマーカーも引き連れてくる訳で
Vバルデスの周りには敵味方の選手がワラワラと入り乱れた密集が出来上がります。


何だ?このゴールキックはwww



一見、「じゃあもう普通に大きく蹴っちまえばいいじゃないの」とも思えますが、
それでもバルサは意地でつないでくるから面白い。


ここからの試合はもう「バルサのつなぐ意地」と「ビルバオのつながせない意地」という意地の張り合いに。


そんな展開で生まれたビルバオの先制点は「ビエルサの4トップ・マンツー」が活きた得点だった。


Vバルデスからのキックはマンツーマンで抑えられているマスケラーノとピケを越え、SBのアウベスへ。


しかしこのパスもビルバオは狙っていた。


GKからのパスを前プレでカットし、

ショートカウンターからバルサゴールに叩き込んだチームがかつてあっただろうか・・・?


ビエルサ、してやったりの先制点。



<目には目を バルサにはバルサを>


又、攻撃でもビエルサはバルサに対し、一歩も引かない構えを見せる。


逃げのロングボールはピケ、マスケラーノの餌食になるだけなのを熟知しており、
バルサ相手にも自陣からパスをつないでのポゼッションによる崩しを試みる。


守備は「前プレ」 攻撃は「ポゼッション」



そう・・・これは、まるでバルサである。



そう思ってよくよくスターティングオーダーを見てみると
ビルバオのCBに本来はボランチのハビ・マルティネスが一列下がって入ってるんですよね。


もちろんコレはバルサの「CBマスケラーノ」と同じ最終ラインからのビルドアップを目的とした配置です。



・・・ただし!!


これは決してビエルサが考え付いた「バルサ化」ではなく、そもそも順番が逆です。


マスケラーノと言えばブレイクを果たした2000年の五輪代表で
その指揮を執っていたのがこのビエルサなんですよね。


なので、先程紹介した「グアルディオラとビエルサのサッカー談義」の中で
グアルディオラがこの「ボランチをDFラインに下げてのポゼッション強化」について
ビエルサにその可能性で太鼓判を押されていたであろう事は想像に容易いですし、
何より「守備ではなく攻撃の為のDF配置」という考え方はビエルサの基本理念の一つでもあります。



話が横道に逸れましたが、
とにかくビエルサの狙いは「バルサにはバルサをぶつけてやるのが一番!」という発想です。



Q.しかし、貴方が指揮しているチームはRマドリーでもなければマンチェスターUでもないですよ?


・・・YES。


Q.むしろ相手は世界選抜中の世界選抜で、こちらは時代錯誤のバスク選抜なのに?


・・・オフコース。



Q.これは無謀な賭けでは?


ビエルサ(&店長)『だからワクワクするんだろう…?(ニヤリ)』



事実、ビルバオはDFラインから見事なつなぎを見せていた。

開幕当初、ロングボールスタイルが染み付いたチームが見せていた拙いパス回しがまるで嘘のように。

(開幕3ケ月でここまで持ってくるとはやはりビエルサは只者ではない)


いくらオールコートマンツーでボールを奪おうとも
それを苦し紛れのパスで直ちにボールを回収させてくれたら
バルサももっとやり易かったろうに、
ビルバオは奪ったボールも簡単には渡さないものだから厄介だ。


いつもであれば相手チームが一方的に疲労していくのを
涼しい顔で蹂躙していくバルサが完全な根競べをさせられている。



<マンツーマン時々ゾーン>


しかし、それでもなおバルサはやはりバルサだ。


そもそも全ての選手が1対1という状況になるマンツーマンにおいても

元々バルサは圧倒的優位の立場にいる。

(個々の選手で上をいくのだからそれも当然なのだが)


DFラインのビルドアップには苦しんでいたが
ひとたびシャビ、メッシ、イニエスタらにボールが渡ると
彼らは1枚のマークなど何事も無かったようにプレーを進めてしまうからだ。



そこでビエルサのもう一押しだ。


オールコートでマンツーマンを実施しながらも
バルサの前線にボールが渡ってしまったら、
ビルバオの前線の選手は一旦マークを捨ててプレスバックし、直ちに数的優位を作るべし。


何とマンツーマンをやりつつ、
局面局面でゾーンディフェンスの利点までをも総動員させてバルサを止めにかかったのだ。


もちろん、ビルバオの体力面での負担は相当なものだろう。


これがもしレアル、インテルといった超一流どころの選手を揃えたチームであれば

通らなかったであろうビエルサの無茶振りも
スペインの片田舎でこれからのステップアップを目論むギラギラした若者の集団にはむしろピッタリではないか。


ここから試合は「バルサのテクニック」対「ビルバオのハードワーク」という形で進み、
一瞬の隙をついたバルサが同点に追いつくも一進一退の攻防が続く。



<DFラインを放棄>


バルサはビルバオのハードワークを剥がす為に
得意の「降りてくるCF」・・・通称「0.5トップシステム」を発動。


ビルバオのDFを放置プレーにさせて中盤で数的優位を作ろうという狙いだ。


ちなみにこの日、CFの位置に入ったのはメッシではなくセスク。

昨季までメッシしか適任者がいなかった「降りてくるCF」に
今季はセスクという新たなバージョンが加わった事でグアルディオラの選択肢は格段に増しました。


だが、ビエルサは一歩も引かない。


ビエルサ
『離すな!!どこまでも付いていけ!!
DFラインなど手前で潰せば無用の長物なんだぞ!!』



何とビエルサは現代サッカーの絶対的なセオリーである「DFライン」という概念すら捨てて

バルサの「0.5トップシステム」を潰しにかかってきたのです。


結果、ピッチでどういう現象が起きたかを見ていきましょう。


2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600031311607054042.jpg


降りてくるCFセスクに対し、ビルバオは左半分のエリアでDFラインを放棄。


バルサの選手がいないのであれば、スペースはただのスペースでしかない。

要は空けても使わせなければいいという割り切った考え方だが、

もはや現代サッカーを完全に超越した守備とも言える。


2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600035011607054040.jpg


面白いのはこの守備が現代サッカーを一回りして
過去「ラインDF」「ゾーン守備」という概念が無かった時代の守備方法にむしろ近くなってきているという事だ。

(「温故知新」)



しかもこれ、サイドだけでなく時には中央のCBだってやっちゃいます。




2011-11-12_19-58-06_entry-11076552641_o0600036611607073270.jpg
DFラインの真ん中がポッカリ空いとるwww


これも手前の3つの○で囲んだマンツーマンのところで潰してしまえば問題無いという
まさに「肉を切らせて骨を断つ」発想のディフェンス。




<ビルバオのメッシ>



ビルバオが守備一辺倒になれば、簡単に崩壊していたであろう試合を
攻撃面で引っ張ったのがエースのジョレンテと「ビルバオのメッシ」ことムニアインの2人。


ジョレンテは空中戦だけでなくグラウンダーのクサビでも
そのポストプレーの強さを生かして幾度となくカウンターの基点に。


そして雨中のぬかるんだピッチの上でそれをものともせず力強いドリブルを見せたムニアイン。


強靭な足腰の強さと身体の軸がブレない体躯は

サンドニのフランス戦での中田ヒデを思い出してしまいましたね。


彼らを中心にビルバオが攻撃を捨てずに戦い続けた事で
後半35分、CKからちょっとしたラッキーもありビルバオに待望の追加点が生まれます。



これで2-1。


残り時間は10分―



ビエルサ

『明日のバルサ戦は満員のスタジアム、

そして世界中のバルサファンとサッカーファンが見守るビッグマッチとなるでしょう』



『我々がもし善戦すれば世界中が沸き、声援を贈ってくれるかもしれないね』



『そしていよいよバルサを倒せるかもしれないところまで追いつめたとしよう。



…するとどうだ、突然観客はバルサの応援にまわる。
無名のビルバオが勝ってはいけないんだという雰囲気になっている。



たとえ一時の善戦に拍手したとしても、

世界中のサッカーファンは心の底では王者バルサが

ビルバオに負ける事などは望んではいないものなんだ。



バルサ狩りを成し遂げたいなら、もはや何が起きようと揺らぐことのない、

断固たる決意が必要なんだ…!』




<世界一の負けず嫌い>


グアルディオラはここで「勝ちへの執念」を見せ始めます。


まずはパスのつなぎより「1対1」が主戦場となってきたこの試合ならば…という事で
シャビを下げて個の突破力に優れるAサンチェスを。

続けてアドリアーノとCBのピケを下げてビジャ、チアゴと立て続けに攻撃の駒を投入。


2-5-3とも見える超攻撃布陣で最後の攻勢に打って出ます。


対するビエルサもベンチから飛び出し

『引くな!!攻め続けろ・・・!!』

の徹底抗戦を指示。



 【最強バルサにビエルサが今季初黒星をつける・・・!!】


そんな見出しが頭にチラつき始めた後半46分。


こんな最終局面では、「ボールはより"勝ちたい"と思った者の前へ転がる」という格言が思い出されます。



ピッチ外(グアルディオラ×ビエルサ)の「勝ちへの執念」は互角。


しかしピッチ内には1人「世界一の負けず嫌い」がまだ残っていました。


しかもビルバオにとって運が悪かったのはその選手が「世界一」と呼ばれているプレイヤーだった事です。



後半46分―


ビルバオのゴール前で、パスカットしたボールのこぼれ球が
まるで意思を持っているかのようにメッシの足元へ


ビエルサ(&店長)『メッシ・・・空気を読んでくれ!!www』



なんて願いも虚しく、これをキッチリとメッシが決めて
ビルバオの金星まで目前だった試合は2-2のドローでタイムアップ。



うん・・・メッシ、やっぱり今年もアンタがバロンドールだわwww



<カオスにはカオスで>
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試合後のグアルディオラ監督のコメント


『最高級の試合だった。両方のチームが勝利を目指したとき、こういった試合が生まれる

んだ。キックオフ直後から、こんな試合になるだろうと分かっていた。』


『これほどに激しくアグレッシブなチームとは、私はかつてプレーしたことがない。アス

レティック・クラブを、すばらしい試合をした彼ら の監督と選手たちを、祝福したい』



いや~惜しくも勝ち点1を分け合ったビルバオですが
個人的にはこの引き分けは勝ち点10ぐらい上げてもよくないですか?(爆)


まあ、それは半分本気としてもww、
とにもかくにもこれでバルサの「対抗策」がようやく一つ出て来たという事になるのではないでしょうか。



『カオスな攻撃』を抑えるなら『カオスな守備』で。


まあ、間違ってもモウリーニョはこのやり方ではなく、自身の戦術を更に進化させる方向で
今度のクラシコはまた全く違った試合が見られるかと思います。


当然、対抗策が出てきた事で更にそれを打ち破るべくバルサの3-4-3も進化する事でしょう。


鍵はメッシ+セスクの「2つのカオス」をチームとして活かし、
更に混沌の度合いを深めたバルサの攻撃は観る者にとっても全く予測がつかないものへと昇華されていくはず。



また一つ、近代サッカーの新境地が見えてきた。 






<オマケ>


まだまだ「ビエルサ同好会」の同士は募集中です!


この試合を見て"ビエルサたん萌え~!"が開花した貴方!


我々と一緒に今季のビルバオとビエルサを見守っていきましょう!

(入部希望者はコメント欄に【入部希望】ヨロww)



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最高傑作

このレヴューは最高ですね。
実際試合は見てませんけど、読んでてこんなにワクワクしたのはこれが一番です。

店長のブログは毎回楽しみにしてますし、首を長くして待ってるのですが、このレヴューを見てその理由が分かった気がします。

店長の理想が一番読んでて気持ちいいんですよね。

サッカーを良く知ってて、深い考察出来て、それをちゃんと説明できる。それだけだったら多分あまりこのブログにハマらなかったと思います。

このブログの醍醐味は
やっぱり
『変態』という理想でしょうねw

変態万歳!
プロフィール

soccertentyou

Author:soccertentyou
年間300試合観戦のサッカー馬鹿によるサッカー馬鹿の為の戦術分析ブログ

【メールアドレス】
wowow_2000(あっとまーく)yahoo.co.jp

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