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モウリーニョの作戦ミス?

*2010-12-02更新 (アーカイブ記事)



さて、衝撃の5-0クラシコを受けて、

ネットの掲示板やブログでは敗因に【モウリーニョの作戦ミス】が多く挙げられている。



要約すれば


「インテルの時のように ドン引きカウンターすればよかったのに
マドリーに来て色気が出たのか打ち合ってしまったのが敗因」


という具合だ。




なるほど。これはブログのネタ的にも大変おいしい素材だ。w


となれば、早速今日はこれについて検証してみたい。



ネットというメディアの性格なのか、この手の仮説の提唱に対しては、

仮説に仮説をぶつけ合う論調をよく見かける。



個人的にはインターネットにおいても 

やはり仮説⇒検証という段階を踏んで議論を進めるのが有効に思えるのだがいかがだろうか。




<インテルとRマドリー>



ここで検証すべきは、まずインテルが「ドン引き」でRマドリーは「打って出た」のか否か―



より具体的に言えば、昨年のCL準決勝「インテル×バルセロナ」戦と先日のクラシコにおける

インテルとRマドリーのDFラインの高さの比較にある。




まずはモウリーニョが率いたインテルのDFラインを見てみましょう。




2010-12-02_14-32-40_entry-10724626330_o0469026410893889807.jpg


一見、白いユニフォームがRマドリーに見えなくもないですが、

これは昨年のインテル アウェイモデルです(笑)



局面はカンプノウでの試合で、ボールをポゼッションしているバルセロナが

中盤からアタッキングサードに入っていく瞬間。



インテルの綺麗な2ラインが確認出来ると思いますが、注目は最終ラインの人数です。



流れの中で完全に5バックになっていますね。



先日のクラシコのレビューで

「Dアウベスに引っ張られたディマリアがDFラインに吸収されて5バックに」という趣旨の原稿を書きましたが、

これを見ると そもそもモウリーニョが持っていた【対 バルサ用システム】の一環だったという線も捨て切れません。



というよりも、両翼がタッチラン一杯に開くバルセロナの特殊な布陣に対して、

最終ラインが4枚ではケアしきれないというのは、至極妥当な判断ではないでしょうか。


(画面奥のポツーンと立っている左翼から画面手前に見切れている右翼まで、およそ70M)




では続いて、先日のクラシコでの似た局面を改めて並べて表示し、比較検証していきましょう。




【インテル】
2010-12-02_14-32-40_entry-10724626330_o0469026410893889807.jpg


【Rマドリー】
2010-12-02_14-32-40_entry-10724626330_o0500028210893954986.jpg


画面サイズなどの問題で直接はピンと来ないかもしれませんが、

バルセロナのボールホルダーの位置をカンプノウの芝目のラインで確認していただければ

この2つの局面がほぼ同位置である事はお分かりいただけるはず。



まず、どちらも【5-4】の2ラインになっている配置が確認出来ますね。


やはりこの並びはモウリーニョが考えるデフォルト形の1つとして間違いないかと思われます。



そして、両ワイドに開いたバルセロナの布陣が全く同じ配置を描いているのに注目。


この2つの画からもバルサのブレない戦術が伺えるというもの。



その結果、逆サイドで1人ポツンと余っているウイングまで全く同じ。


5枚のDFラインでさえケアし切れないのだから、

もし4枚でいったとしたら・・・・。



やはりモウリーニョの選択は賢明であった。





尚、中盤のラインに違いがあるのは、

両チームが抱えるMFのキャラの違いから派生していると考えるべきでしょう。




【インテル】のMFライン左(画面手前)にいるのは、本来WGのエトー。


つまり彼の献身的なヘルプによってMFラインが維持出来ている訳ですね。


(もちろんモウリーニョの指示。エトー本人は最初不満があったそうですが、こう見ると理に適ってますね )




対する【Rマドリー】はと言うとMFライン右(画面奥)に1人ポツンと立っているのはCロナウド。


この画を見ても分かる通り、もはや中盤のラインには参加してないと言った方が、より正確でしょう(笑)



モウリーニョはロナウドに【エトーの献身】を求めるのは無理だという事が分かってるし、

そもそもその役割を課してしまえばロナウドが死に体となり、

結果としてチームが機能しなくなるのも事実。



そして、エトーがロナウドに無いものを持っているように、

ロナウドもエトーには無い武器を持っているのもまた確かなので

これは手持ちの駒に合わせたモウリーニョのアレンジと捉えるべきであり、戦術的に理に適っています。




<何故 DFラインを上げたのか>



さて、本題である両チームの「DFラインの高さ」ですが。



見てお分かりの通り、Rマドリーのラインはインテルのそれと比べて明らかに高い位置に引いてあります。



(カンプノウのマス目1つ分なのでおおよそ5M前後かな?)





DFラインの高さによるジュリオセーザルとカシージャス、両GKの位置取りも面白い。



カシージャスはラインを上げた事で出来た裏のスペースをケアする為に前目の位置取り。





やはりモウリーニョはDFラインを上げていたのだ。





結果として下段の【Rマドリー】では、DFラインの裏へビジャ(画面中央)の走り込みを許している。



この動きをケアする為にCBが1枚カバーに向かった為、

レアルの最終ラインはギャップが生まれ、綺麗なラインが崩されてしまった。





これはインテルが対戦した当時のバルセロナにはなかった攻撃の奥行きがもたらした副産物である。



より具体的に言えば、ビジャとイブラの違いという事になるだろう。







「高い移籍金を払って取ってきた割に全く機能していない」





今季開幕からビジャに対してはそんな論調が目立った。

(今でこそ誰も言わないだろうが・・・・。ww)





しかし、その実 ビジャの武器である"裏抜け"はバルセロナの攻撃に確実に新たな武器を加えていたのである。



ゴールという結果に現れないせいでプレッシャーもきつかったが、

このクラシコでは見事そのゴールという形に結実させている。



あとは時間をかけて更に連携を深めていくだけだろう。










さて、では何故モウリーニョはDFラインを上げたのか?




これには色々な原因が考えられるでしょう。




その一つに「モウリーニョの自信」があった事は間違いないはず。


今季、これまでのRマドリーの順調な戦いぶりは

あのミランですら全く寄せ付けない程に好調な歩みだったので、これは無理もない話。



「我々のやり方でいけば勝てる (少なくとも互角の攻防には持っていける)」



あの時、誰がマドリーのベンチに座っていても そう考えたのではないでしょうか。




もう一つはロナウドを活かす為という要素も考慮すべきでしょう。



前述した通り、ロナウドは中盤のラインには参加しません。(させません)


その上でDFラインだけ下げてしまうと

ボールを奪ったとしてもロナウドまでの距離が遠く、

格下相手ならば後ろの選手がそこまで自力で運べたとしても

バルサ相手には非常に困難な要求となってくると考えられます。



「ロナウドあってのカウンター」⇒「カウンターの為の守備」と考えると

その目的から言ってもDFラインは上げざるを得ません。





結果として今回は失策と捉える事も出来ますが、その多くが結果論的要素が多く、

今回のクラシコにおけるモウリーニョの判断に大きなミスはなかったと店長は見ます。




何よりも【5-0】の最大の原因はマドリー側ではなくバルサ側にあると思うからです。





インテル戦におけるバルサのメンバー表を眺めてみるとイブラとビジャの違い以上に




あの天才・・・・・






もとい、変態(あの上手さはもはや変態的と言うべき)イニエスタがいなかったのですから・・・!!




何より、



モウリーニョがどうとか言う以前に、そもそもあのバルサを前に立てる対策があるのか・・?


という根本的な疑問も・・・。(^^;





でもだからこそ、ベルナベウでの第2ラウンドが楽しみなのでありました。



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